看護師

1.業務内容

臨床検査技師

医師の診療補助や、入院している患者の健康管理、身の回りのケアなどを行ないます。急な病気によって精神的に不安になっている患者に対してはメンタル面のケアも行ないます。コメディカルの中でもっとも患者と接する時間が多い職種であり、患者の変化にいち早く気づく能力が求められます。患者に対して24時間体制の看護が提供されるように、カルテの記載や申し送りを行なうなど非常に多くの業務をこなしている職種です。 大規模な病院では、オペ看といわれる手術補助を専門としている看護師がおり、手術の準備やオペ中に器具を医師に手渡す業務などを行ないます。 看護師の仕事は専門性が高くなってきており、勤務する医療機関や診療科などによって業務内容は大きく変わってきます。

2.資格の取得方法

看護高等学校や看護専門学校、看護短期大学、大学(看護学部、医学部保健学科)において合計3000時間以上の養成教育を受け、卒業資格を取得することで国家試験を受験することが出来ます。国家試験の受験者数は年間約6万人、合格率は約90パーセントとなっています。 看護師には多くの関連資格があり、キャリアを積んでいくことで認定看護師や専門看護師の認定や、保健師や助産師などの関連資格の取得などが可能になります。 看護師よりも短期間で取得が可能な准看護師の資格もありますが、現在では取得する人は少なくなってきています。

3.看護師が活躍する場所

総合病院やクリニックなどの医療機関、介護福祉施設、訪問看護ステーションなどが主な勤務先になります。この他にも健診センターや保育園などに活躍の場があります。保健師資格をとれば保健所や学校、一般企業などでも働けるようになり、活躍の場は広がります。助産師になれば産婦人科で優遇される他、助産所を自ら開業できます。

看護助手

1.業務内容

看護助手は看護師の補助を行なう職種であり、入院している患者の身の回りのケアを行います。お見舞いに来た家族への対応や診療の際の患者の誘導、ベッドメーキング、備品管理なども行ないます。看護師とは違って医療行為を行なうことは出来ません。

2.資格取得について

看護助手の仕事に資格は必要ありません。関連資格はありますが、民間資格になります。

3.活躍する場所

入院設備がある医療機関で活躍しています。特に高齢者が多く入院している医療機関に多くの需要があります。

介護福祉士

1.業務内容と現状

介護福祉士は日常生活に介護が必要な高齢者や障害者に対して、食事や排泄、入浴などの介護を行なったり、食事の準備や洗濯、掃除などの生活援助を行なう仕事です。また、介護に関する相談に応じたり、介護方法を家族にアドバイスすることもあります。 介護の資格には、ホームヘルパーや介護職員初任者研修などがありますが、介護福祉士は国家資格であり、介護分野における上位資格になります。介護サービスを提供する上ではかかせない職種であり、今後の介護分野で中心的な役割を果たす資格として期待されています。

2.資格の取得方法

養成学校を卒業する方法と国家試験に合格する方法があります。養成学校では最短2年で資格取得が可能です。国家試験には受験資格があり、3年以上の実務経験が必要です。近年の国家試験合格率は60パーセント前後になっています。

3.活躍する場所

老人保健施設や老人福祉施設などの介護保険施設、有料老人ホーム、障害者福祉施設、訪問介護サービスなどで活躍しています。

介護士

1.業務内容

高齢者や障害者の介護を行なう職業を介護士といいます。無資格でも介護士として働くことは可能ですが、現在では「介護職員初任者研修」を受講してから働くのが基本です。施設入所者への介護や、訪問介護における身体介護や生活援助、通所サービス利用者への介護サービスの提供などを行います。

2.介護士に関連する資格

介護職員初任者研修では130時間以上の研修を行ないます。受験資格は必要なく、福祉関連の学校や通信教育を行なう会社などで受講できます。最後に試験が行なわれますが、難しいものではありません。

3.活躍の場

介護保険施設や有料老人ホームなどの入所施設、デイサービスやデイケアなどの通所サービス、訪問介護サービスなどで活躍しています。

社会福祉士

1.業務内容

社会福祉士

病気や障害、経済的な理由で生活に困難がある人の相談に応じたり、アドバイスを行なうのが仕事です。具体的には入退院に関する手続きや、転院先との連絡調整、社会資源の利用に関するアドバイス、退院後の在宅サービス調整などを行います。 病気や障害を負った患者やその家族は将来に対して大きな不安を抱えています。社会福祉士にはその不安を軽減するような対応が求められます。

2.資格の取得方法

社会福祉士の国家試験に合格することが必要です。受験資格を得る最短ルートは、福祉系の4年制大学で勉強することです。福祉系の短大卒業の場合には、実務経験が必要になります。国家試験の受験者数は約4万5000人前後で、合格率は30パーセント弱になります。

臨床心理士

1.業務内容

精神に関する病気を持っている人や、急な病気やけがによってショックを受けている患者に対して心のケアを行ないます。 基盤となっているのは臨床心理学であり、アセスメントを行なって、その結果を元に心理カウンセリングや心理療法を行ないます。

2.資格の取得方法

臨床心理士は「日本臨床心理士資格認定協会」 による民間資格です。臨床心理士資格試験に合格することが必要です。試験には受験資格があり、指定の大学院を修了することなどが条件になっています。民間資格としては難易度が高く、社会的な評価も高い資格です。毎年2500人前後が受験しており、合格率は約60パーセントです。

3.活躍する場所

医療の分野では精神科の病院や心療内科などで活躍しています。市町村の保健センターや保健所などに勤務し、相談業務を行なっている人もいます。学校や企業におけるストレスが問題となっており、教育分野や産業分野での活躍も見られます。

精神保健福祉士

1.業務内容

精神保健福祉士は主に精神科で活躍している職種です。精神に障害がある患者やその家族の相談を受け、より良い生活が行えるように援助をおこないます。具体的には施設の斡旋や、就職に関してのアドバイス、社会資源の利用、在宅サービスの調整などを行ないます。精神疾患は完治が難しい場合が多く、病気とうまく付き合っていくことが必要です。そのため、患者が長く生活を維持していくことが出来るように、長期的な目線で支援をしています。

2.資格の取得方法

精神保健福祉士国家試験に合格することが必要です。受験資格には福祉系の4年制大学で所定の課程を修了することなどがあります。

3.活躍する場所

精神科の病院やメンタルクリニックなどが主な勤務先になります。

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医療業界で働く専門職の役割について、正しく知っていただけるコンテンツです。

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