治療分野に携わるコメディカル職種をご紹介します。

理学療法士

1.業務内容と現状

理学療法士

理学療法士は運動療法と物理療法を中心としたリハビリテーションを提供します。起き上がりや立ち上がりなどの基本動作練習や歩行練習、ADL(日常生活動作)練習などを行って患者の早期離床、早期回復を目指します。 高齢者や後遺症がある患者に対しては、維持的なリハビリテーションも行ないます。

2.資格の取得方法

理学療法士養成学校を卒業し、国家資格に合格することで理学療法士になることが出来ます。 国家試験は平成27年のデータで12515人が受験しており、合格率は74.1パーセントになっています。合格率は徐々に下がってきている傾向にあります。

3.活躍している場所

病院のリハビリテーション科で主に活躍しています。特に回復期リハビリテーション病棟では多くの理学療法士が働いています。 介護分野での活躍も増えており、老人保健施設やデイケア、訪問リハビリテーションなどに需要があります。スポーツ分野でプロスポーツ選手のトレーナーとして働く人もいます。

作業療法士

1.業務内容と現状

作業療法士

手工芸や園芸、レクリエーションなどの作業を通じて、身体と精神のリハビリテーションを行ないます。社会復帰のためにADL練習やIADL(手段的日常生活動作)練習なども行ないます。 理学療法士との大きな違いは精神疾患へのアプローチが可能だということです。認知症の人が入院する病院や施設での需要が多くあり、認知症の人が穏やかに生活できるようにアプローチを行っています。

2.資格の取得方法

作業療法士養成学校を卒業し、国家資格に合格することで作業療法士になることが出来ます。 受験者数は約6000人で、合格率は80パーセント前後です。

3.活躍する場所

病院のリハビリテーション科や、精神科病院、介護施設などで活躍しています。

言語聴覚士

1.業務内容

言葉の障害や、聞くことの障害、声や発音の障害、食べる機能の障害を持つ人に対してリハビリテーションを提供します。近年では脳卒中の後遺症で言語機能や嚥下機能に障害が残る人が多く、言語聴覚士の需要は大きくなっています。誤嚥性肺炎の予防が重要視されており、嚥下の分野ではチーム医療の中心的な役割を果たしています。

2.資格の取得方法

言語聴覚士の養成学校(専門学校、短大、大学)を卒業し、国家試験に合格することで資格が取得できます。養成学校には3年制と4年制があります。 受験者数は約2500人であり、合格率は65パーセント前後になります。

3.活躍する場所

病院などの医療機関が中心ですが、そのほかにも介護施設や保健施設、教育機関などで活躍しています。

視能訓練士

1.業務内容

目に関する検査や視覚能力の矯正、目の機能回復のためのリハビリテーションを行ないます。検査では専用の器具を用いて視力や眼圧、視野、色覚などを測定し、その結果を基にして眼科医師が治療方針を決定します。視覚矯正では、弱視や斜視、眼球運動が苦手な人などに対して練習を行ないます。リハビリテーションでは、視覚を補う道具が使えるように練習したり、自宅で安全に生活できる為の指導や練習を行ないます。

2.資格の取得方法

資格を得る為には視能訓練士国家試験に合格することが必要です。受験資格として、視能訓練士養成施設で3年間以上学ぶなどの条件があります。 受験者数は900人前後であり、合格率は約90パーセントです。

3.活躍する場所

病院の眼科や眼科医院が主な職場です。最近ではレーシックを行なうクリニックでの需要が増えてきています。

薬剤師

1.業務内容

薬剤師

調剤や医薬品の提供、薬の管理などを行なう薬のスペシャリストです。病院では医師の処方に応じて調剤を行ないますが、最近では医師が薬剤師に対して意見を求めるケースが増えてきています。薬の種類が増えたことや新薬のサイクルが早まったことですべての薬を正しく把握することが難しくなったことが大きな理由です。 特に抗がん剤や抗生物質、精神科薬の分野では細かな調整などが必要であり、薬剤師の存在は欠かすことが出来ません。 最近では薬局の薬剤師が在宅医療に関わるようになっており、将来的にはかかりつけ薬剤師の仕組みが出来ると考えられています。

2.資格の取得方法

6年制の大学薬学部を卒業し、薬剤師国家試験に合格することが必要です。国家試験合格率は6年制に移行してからばらつきがあり、60パーセントから80パーセントです。

3.活躍する場所

病院や診療所はもちろんのこと、薬局や医薬品民間企業などで多く活躍しています。人数は少ないですが、官公庁などでも活躍しています。

栄養士、管理栄養士

1.業務内容

栄養士、管理栄養士

栄養士は栄養に関するスペシャリストであり、患者の食事管理と栄養管理を行ないます。栄養士には管理栄養士という上位資格があり、大きな医療機関では法律的に管理栄養士の配置が義務付けられています。 チーム医療では、食事や栄養の面で関与し、看護師や介護士と連携して患者の食事状態を把握します。食事状況に応じてメニューや食事形態を変えるなどのアプローチを行ないます。

2.資格の取得方法

栄養士は栄養士養成学校を卒業すれば無試験で取得が可能です。管理栄養士は国家試験合格が必要です。国家試験には受験資格があり、管理栄養士養成課程がある大学を卒業するか、栄養士として一定期間の実務経験を積む必要があります。

3.活躍する場所

病院や介護施設、保健所、学校などが主な職場になります。この他にも食品産業やスポーツ関係、メディア関係など、食に関わる分野で活躍しています。

柔道整復師

1.業務内容

骨や筋肉、靭帯といった運動器のエキスパートであり、骨折や脱臼、打撲、捻挫などの応急処置や治療を行います。柔道整復師の施術は準医療行為とされており、健康保険を利用することが可能です。 しかし、医師のような権限はなく、治療は非観血的なものに限られます。骨折や脱臼の治療に関しては医師の同意の下に治療を行います。

2.資格の取得方法

柔道整復師の養成学校(大学、短大、専門学校)を卒業し、国家試験に合格することが必要です。養成学校には3年制と4年制があります。近年の受験者数は約7000人であり、合格率は70パーセント前後となっています。

3.活躍する場所

接骨院や整骨院で働く人が多いです。経験を積めば独立して接骨院や整骨院を開業することも出来ます。そのほかには整形外科のリハビリテーション科や通所リハビリテーション、スポーツ関連施設などで活躍しています。中にはスポーツトレーナーとして有名選手のサポートを行なっている人もいます。

その他の資格

その他にも、はり師やきゅう師、あん摩マッサージ指圧師などの資格があります。いずれも国家資格ですが、病院に勤務している有資格者はあまり多くありません。鍼灸院などで多く活躍しています。

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