みなさん、こんにちは。久留米リハ学院広報の仲山です。
2月1日(土)に第4回「医療人になろう!」公開セミナーを開催しました。
このセミナーでは、高校2年生を対象に、本学院の母体病院である姫野病院で日々働いている、8種類の医療職の先生方よりそれぞれのお仕事について詳しく説明していただきます。
今回も過去3回同様、地元の高校生を始め、大分県別府市や長崎県佐世保市など九州各県より多くの方に参加していただきました。
一度に色んな医療職について知ることができる機会です!みなさん、しっかり聞いて進路選択に役立ててくださいね。
今回の司会進行役は、昨年に引き続き作業療法学科教員の長先生です。
まず、本日の流れの説明です。
その後、本学院の統括部長よりセミナーの主旨を説明していただきました。
このセミナーでは、参加者に分かりやすくまた楽しくお伝えするため、「自宅で脳梗塞を発症された患者様と、そのご家族が病院に来院されました」という設定のもと在校生による演劇で『医療人になろう!』公開セミナースタートです。
この患者さんの回復に向けた検査や治療などが、様々な医療従事者により行われていきます。 それぞれの仕事内容が病院の中でどのような関わりを持つのか、各医療職の先生方よりの説明です。
診療放射線技師 村田先生の講義 臨床検査技師 古賀先生の講義
看護師 前原先生の講義 薬剤師 高橋先生の講義
管理栄養士 松本先生の講義 社会福祉士 加藤先生の講義
理学療法士 大坪先生の講義 作業療法士 井ノ口先生の講義
8種類の先生方から、仕事内容ややりがい、どのようにして資格が取れるのかなど、短い時間ではありましたけど詳しく説明していただきました。
後半は、リハビリテーション体験です。理学療法と作業療法の違いを実際に体験していただきました。 まずは、理学療法体験からです。
http://www.youtube.com/watch?v=Aqih9Aer2wU(体験の動画)
【担当した教員のコメント】
今回は、演劇の内容とつなげ「脳梗塞後の理学療法」をテーマに学科体験を行いました。
劇の主人公のような脳梗塞になった場合、どのような症状が出てくるか、またそれによりどのような動作障害が起こるかを説明した上で、脳梗塞患者様の立ち上がり動作を疑似体験してもらいました。
参加した学生さん達は、脳梗塞になった患者様の身になって「立ち上がる」動作を体験し、患者様をサポートする際に必要な知識やリハビリに興味を持ってくれたようでした。
今回の体験を通して興味をもってくれた学生さん達には、今後のオープンキャンパスに参加し、是非色々なリハビリ体験をしてもらいたいと思います。
理学療法学科 教員 長 真里
つづいて作業療法の体験です。作業療法の体験は2種類の体験をしていただきました。
http://www.youtube.com/watch?v=dttZVu54eIg(体験の動画)
【担当した教員のコメントです】
作業療法学科の島本です。
こちらの体験では、作業療法士が実際の現場でどういった視点で患者さんをみて、 援助しているかを体験してもらいました。
最初に話をしたのは、皆が座っている椅子の話です。
日本で作られている椅子は“日本人の標準体型に合わせて”約40㎝に“統一”されています。 (これはトイレの便器等、座るものに関しては同じです)
身体に障害が無い場合は全く気にならない事ですが、ひとたび身体に障害があると この一般的な高さが問題になることになるのです。
標準体型というのは、例えば身長140㎝の人も190㎝を超える人も含めた平均値です。 なので“標準”というのは“個人にとってのベスト”では無いのです。
この“個人にとってのベスト”を見つけ、それを調整することがいかに大切か何となく 想像できますよね。そういった生活を“創造”していくことが、作業療法士の仕事となります。
作業療法士は生活を支援する専門職と理解してくれると嬉しいです。
作業療法学科 教員 島本 和孝
作業療法、もう一つの体験です。こちらは、動画がないので、写真だけとなります。すみません(>_<)
【担当した教員のコメントです】
今回の体験のテーマは、劇の主人公が職場復帰した時に必要となる、立って黒板に字を書くことを想定した書字訓練を体験していただきました。座る姿勢が安定しない状態で字を書いてもらうことや、右手を机や椅子へ置かずに垂らした状態で字を書いてもらうことを行いました。
字を書くという作業でも、必ず全身の運動が必要となってきます。その複合的な運動(応用動作)を専門的に見て、スムーズにできるように訓練をしていくことが作業療法士として大切な視点となります。そして、何よりも作業療法士としてやりがいを感じることは、患者さまが心を開き、一緒に悩み、試行錯誤しながら出来なかった壁を乗り越え、笑顔で退院させることです。
作業療法士は患者さまの心の支えになれる存在であり、私たちのやりがいでもあります。
来年度も色々な作業療法体験を行います。是非、オープンキャンパスに参加して下さいね!!
作業療法学科 教員 服部 綾子
【参加された方のアンケート】
- 今回セミナーに参加して、1人の患者さんに携わる医療職がこんなにも多くあるんだと知ることができ、とてもいい経験ができました。これからの進路選択にとても役立ちそうだと思いました。
- “命の現場”であり、とても緊張感のある医療の現場ですが、それ以上に様々な医療職が連携しながら1人の患者さんを救っていく、とてもやりがいを感じる仕事だなと実感しました。今後の進路選択に向けて、今回学んだことを活かして進路を決定させていきたいです。
- 理学療法士と作業療法士の違いがよく分かりました。その中でも、作業療法士の先生の「患者さんの生活を支援しているのが作業療法士なんです」という言葉が印象的でした。
今回参加していただいた皆さん、本当にありがとうございました。これからの進路選択のきっかけになっていただければ幸いです。また、今回のセミナーで理学療法士・作業療法士に興味が出た方は、4月からの本学院のオープンキャンパスに参加してみてはいかがでしょうか?
久留米リハビリテーション学院では、4月19日(土)から平成26年度のオープンキャンパスを開催します!!
教職員一同、皆様の参加を心よりお待ちしております(^O^)