2011/5/24(火)
みなさん、こんにちは。理学療法学科 教員の大塚です。 本学院の4年生は、現在、臨床実習3週目です。 みんな、大変ながらも頑張っているようです。 さて、来年実習に出る3年生を対象とした『生活リハセミナー』を開催しましたので、報告します。 |
講師には、この分野では日本でも著名な上野 文規先生(有限会社 元気の素)です。 「生活リハビリ」という新しい介護の考え方を提唱し、日本全国で生活リハビリ講座を展開。 「遊びリテーション」の第一人者として知られているが、元々専門は「地域ケア論」と「ケースマネジメント」。(HPより) |
体験をもとにした理論や、医療・福祉に携わる人としてのあり方について教えていただき、後半には学生さんたちも実際に実技を行って学びを深めていきました。 |
以下、学生さんからのコメントです。(アンケートより)
○ 私たちが関わっていく現場は「人の人生のルートをつくる」ということなんだという責任重大の職種であると同時に、私自身も何かを受け取ることができる、やりがいのある職だと改めて感じた。 ○ 患者様に触らせてもらうということは、その患者様の命に触れているのと同じことではないかと考えることができました。 ○ 私が一番心に残ったことは、手足が不自由なのは病気のせい、患者さんに笑顔がないのは職員のせい、という言葉です。
○ 疾病前の生活に戻すためには、周りの環境も含め患者様のQOLを考えていきたいです。 ○ 自分のやり方を押し通すだけでなく、患者様の気持ちを尊重して、やり方や考え方を変えていくことが大事だと思った。 ○ 重心の移動を使ったトランスファー(乗り移りや座り直しのこと)の方法が分かりやすく、実際にやってみても相手の体重がとても軽く感じるほどでした。 ○ 今回の講義で、介護というのは、自然な動きに合わせて行うのだということを学びました。
○ 写真や先生の話を聞いて、私たちも患者様から支えられてもらっているんだな、と感じた。私もそんな患者様を支えられるようなOTになりたいと感じた。 |
以上です。 高齢者のリハビリにとっては、日常の生活の中で自然にリハビリテーションの要素を盛り込むことで、無理なく身体や精神の維持・向上が図れます。 また、『生活リハ』というのは、「やり方」や「方法」だけではなく、人としてのあり方に根ざした理念だということも非常に重要なことです。 臨床実習で今回のことを交えて、さらに学んできてもらえることを期待します。 |
2011/5/24(火)
2010/12/1(水)
2010/12/1(水)