勉強会大成功!
2010/6/10(木)
昨日、久留米リハビリテーション学院を使用して、近隣のリハビリテーションにかかわる医療従事者を対象に勉強会を行いました。 発端は学院の母体である姫野病院に勤務されている作業療法士の先生が言われた、「リハビリテーションを行う上で大切なのは、病院単位ではなく地域単位で交流を深め、お互いに刺激しあいながら協力できることが大切」という言葉に起因します。 内容としては、「脳卒中に対する訓練」と、「神経生理学的治療方法の理論と実践」です。
脳卒中に対する訓練では当学院の作業療法学科学科長の井ノ口によるCI療法(強制誘発運動療法)を中心に、健側の運動のみに焦点を当てるのではなく、麻痺側肢の運動をいかに引き出すかを中心に講義をしていただきました。CI療法とは、麻痺によって動きにくくなった身体を半ば強制的に使用することによって集中的に機能回復を目指す治療法です。
一方、神経生理学的治療方法の理論と実践では、姫野病院の作業療法士である永田先生によるボバースアプローチを中心に、写真やデータを使ってわかりやすく講義をしていただきました。ボバースアプローチとは脳などが障害されることによって生じる姿勢や動きの障害を神経の視点、新生児の発達過程の視点から分析して、評価や治療を行うという考え方です。
近隣の病院だけに呼びかけたにもかかわらず、100人近い参加者が集まり、その大部分は作業療法士と大盛況のうちに勉強会は幕を閉じました。開催前は、正式に呼び掛けたわけでも、インターネットで告知したわけでもないのにこの人数が集まるとは考えていませんでした。改めてリハビリテーションに携わる人たちの勉強するという意欲、患者様のことを考えるからこそ自分を磨こうとするその姿勢に感動しました。質問や意見も活発に飛び交い、とても有意義な勉強会になったのではないかと思います。 次回は8月27日の予定です。このまま勉強会を通して地域全体で治療法を学習するとともに、作業療法士として、同じリハビリテーションにかかわる人間として、誇りを持って取り組んでいこうと感じました。
久留米リハビリテーション学院
2010/6/10(木)