女性作業療法士より社会人入学者へ
 

社会人からセラピストを目指して

社会人としての経験を捨て、セラピストを目指すべく再び学生として学院に学ぶことを選択された方の中には、期待と不安が入り混じった気持ちで新生活へのスタートを切る方も多いことでしょう。

私も10年以上前に同じような経験をしています。それこそ、入学式当日まで期待と不安でそわそわしながら過ごしていたことを思い出します。

でも実際に飛び込んでみると、「社会人としての経験を経て再入学したからこそ、今のセラピストとしての自分がある。」自信を持ってそう言えるほど、社会人としての経験は学生生活を送る上で大きなプラスとなってくれたのです。社会人経験者だからこそ現役生の10倍は濃い学生生活をたっぷり楽しみたいという方へ、そのポイントについてお伝えしたいと思います。

経験や年齢にとらわれず、多くの友人を作ろう

学院には、現役生だけでなく幅広い年齢層の社会人経験者も在籍していますが、その共通点は、全員がセラピストを志している、ということです。この1つの目標の前には、年齢や経歴などは、全く関係がありません。むしろ、同じ教室の中で様々な考え方や価値観をお互いに学べるという貴重な経験を積むことができます。

学生生活を送る中で、途中で壁にぶつかったり、悩んだりすることもあるかもしれません。そんな時、同じ道を目指す仲間たちは本当に心強い存在となります。

在学中だけでなく卒業後も、学会や勉強会などで顔を合わせたり、病院間の患者さんの移動で情報交換をしたりと、なにかと接点を持ち続けることが多い仲間たちです。

ぜひ、学生時代には積極的に友達を作り、親交を深めて下さい。

現役生にとって、社会人経験者のコミュニケーション能力や社会人としてのマナーなどは積極的に学びたいものですし、社会人経験者にとっては、現役生の素直さや思考の柔軟さなどにおいて、見習いたい部分があるかもしれません。

時に現役生から学び、時に彼らを引っ張っていく。お互いが支え合い切磋琢磨し合いながら目標に向かって突き進んでいって下さい。

目的意識をしっかりもって、「勉強」を楽しもう

医療や福祉とは異なる分野で活躍してこられた社会人経験者の中には、医療分野の勉強に不安を抱いている方もあるかもしれません。しばらく「勉強」から遠ざかっていたことで、膨大な量の学習内容について行けるかどうかという不安を持つ方もいるでしょう。

しかし実際は、社会人経験者の多くが優秀な成績を修めているのです。

それはいったいなぜなのでしょうか。

一つは、一度社会に出たからこそ実感できる、学ぶことの楽しさです。目標に向かって勉強に没頭できる4年間は、後から振り返ってみても大変貴重な時間です。社会人経験者のある学生は、「人生でこの時ほど勉強に真剣に取り組んだことはなかった」と口をそろえます。ただ漠然と授業を受けるだけでなく、積極的に学ぶ姿勢がおのずと成績にも表れるのでしょう。

もう一つの理由は、学んでいることが実際の医療の現場に直結するという実感を得られることです。学院のカリキュラムにはプロとして通用するための知識や技術、医療人としての心構えなどを徹底的に叩き込む講義・実技が組み込まれています。

社会人経験者にとっては、現場で即戦力になるということがどれほど重要か、お分かりだと思います。今学習していることが、確実に患者様のためになるという確信のもと、高いモチベーションで勉強を続けることができるからなのです。

確かに、勉強は楽なものではありません。でも夢を叶えるための近道でもあります。目的意識をしっかり持って、勉強を楽しみましょう。

余暇を充実させ、さまざまな経験を積もう

セラピストに必要なものは知識や技術だけではありません。現場に出るようになると、観察力、柔軟性、根気、自己管理能力…、他にも多くのことを求められるようになるでしょう。こうした能力は一朝一夕に身に付けることはできませんが、さまざまな経験を通して人間性を磨いていく中で徐々に獲得することができるものです。

在学中は、勉強に励むだけでなく、是非とも余暇を充実させて、多くのことを経験して下さい。皆さんがセラピストとして援助していくのは、地域で生活している方々です。自分自身が余暇を充実させ、生活を楽しむ中でさまざまな視点が生まれ、患者様の生活に寄り添ったリハビリが行なえるようになると思います。

おわりに:充実した学生生活をセラピストの礎にしよう!

学生生活の4年間は長いようであっという間です。学生生活で経験したこと全てが、その後のセラピストとしてのベースを作ります。

社会人経験者のある入学生のみなさんが、充実した、濃い学生生活を送られることを応援しています。

理学療法士・作業療法士を目指す方はこちらも参考になります

運営者情報

サイト運営者 専門学校 久留米リハビリテーション学院

メルマガ・LINE・SNSで最新情報発信中!