国家試験対策が充実したリハビリ専門学校とは

理学療法士や作業療法士を目指すリハビリ専門学校に入学する一番の目的は、国家試験に合格することです。国家試験に合格しなければ、理学療法士や作業療法士の国家資格を取得できないため、理学療法士・作業療法士として仕事を行うことができないからです。そのため、国家試験対策が充実しているリハビリ専門学校を選ぶのが合格への近道になるといえるでしょう。

ここでは、国家試験に対する心構えや国家試験対策が充実している学校とはどのような学校かについて、数年前にリハビリ学校選びを経験し、理学療法士の国家資格を取得した経験からご説明してみたいと思います。

1.国家試験は絶対に突破しなければならない最終関門

国家試験は絶対に合格しなければなりません。その理由は失敗してしまうとマイナス面が非常に大きいからです。

理学療法士・作業療法士の国家試験は通常2月下旬から3月上旬に行なわれ、結果発表は3月下旬に行われます。そのため、合格発表の時点では就職先が決まっているのです。試験に落ちてしまうと就職先の病院や施設では理学療法士・作業療法士の人材が不足することになるため、大きな迷惑をかけてしまうことになります。場合によっては解雇されたり、リハビリ助手として1年間働くことになります。試験に落ちたショックの上に肩身の狭い思いを強いられる事になります。

さらに、第50回の既卒者の国家試験の合格率は理学療法士(PT)で40%台、作業療法士(OT)で20%台となっています。現役の合格率が80%以上であることを考えると非常に低い数値です。つまり、現役時代に試験に合格するだけの実力をつけていないと再チャレンジしても合格は難しいということです。

2.国家試験は年々難しくなる傾向にある。合格ラインを大きく超えた実力をつけることが重要。

平成22年の第45回の国家試験までは、理学療法士の合格率はほとんど9割を超えている状態でした。しかし、平成23年からはすべて90%を割り込んでおり、平成26年の第49回では83.7%、平成27年の第50回では82.7%となっています。40人定員の学校であれば、7人落ちる計算です。油断できない数値ということがわかるでしょう。

また、国家試験の傾向として、難易度にぶれがあるという特徴があります。平成22年第45回の合格率が92.6%に対して、翌年の第46回では合格率は74.3%まで急落しました。自分が受ける年の国家試験がどのような問題になるかわからない以上、難しい問題にも対応できる実力をつけておくことが必要といえるでしょう。

合格のボーダーラインは6割以上の得点ですが、合格を確実にするためには8割以上の得点を獲得できるだけの実力をつけておくことが必要でしょう。

3.国家試験合格には1年次、2年次の基礎が非常に重要

国家試験の本格的な勉強は4年次から行いますが、合格のためには1年次や2年次のうちに医学の基礎をしっかりと勉強しておくことが重要です。基礎学習に力を入れており、1年次や2年次の理学療法士・作業療法士になるための土台作りを大事にする専門学校は国家試験の合格率も高いです。

医学の基礎というのは具体的に言うと、解剖学や生理学、運動学、リハビリテーション学などです。これらはもちろん国家試験の出題範囲ですし、理学療法士や作業療法士の仕事を行うためには必ず必要となる知識です。これらの知識を学習すると、患者さんの評価や分析、論理的な考察などが出来るようになり、国家試験における実地問題や応用問題を解く能力も身につくようになります。

また、国家試験の合否だけでなく、基礎が理解できていないと3年次や4年次に行なう臨床実習において遅れをとることになり、理学療法士や作業療法士として必要な実力をつけることが出来ない場合もあります。1年次、2年次の理学療法士・作業療法士としての土台づくりに力を入れている専門学校を選ぶことが大事といえるでしょう。

4.合格につながる国家試験対策とは

合格のために必ず必要なのが過去問をとくことです。初めて過去問を解くと問題が非常に難しく感じると思います。その理由は出題範囲が広いことや、実際の臨床現場で遭遇することが少ない疾患に関する問題が出題されるからです。しかし、繰り返し解いていると要領がわかってくるようになり、同じような選択肢が何度も出題されていることがわかります。

国家試験対策に力を入れている学校では、コンピューターやタブレットを使用して、過去問を効率的に勉強できるようにしています。タブレットを使用すれば空き時間や電車・バスでの通学時間にも勉強できるので非常に便利です。解答後には得点が表示されるので自分がどのレベルにあるのか判断することができます。

また、国家試験対策の授業を録画し、学生が繰り返し見て勉強できるようにしている学校もあります。このような工夫を行なっている専門学校では効率的な国家試験対策が行なえると言えるでしょう。

国家試験の勉強において意外と大事なのが、学校の雰囲気です。生徒と先生の信頼関係がある学校では、わからないところを質問しながら効率的に勉強が出来ます。また学生同士が仲の良い学校では、図書館や休憩室を利用して一緒に集まって勉強できます。一人で勉強するよりも集中力があがり、良い相乗効果を起こすことができます。

最後に

理学療法士や作業療法士として働くためには国家試験合格が必要です。そのため、専門学校を選ぶ際には国家試験対策が充実している学校を目指してほしいと思います。インターネットでの情報も参考にはなりますが、自分で見学してみることをおすすめします。オープンキャンパスに積極的に参加し、設備や先生の人柄、学校の雰囲気などを感じてみてはどうでしょうか。

メルマガ・LINE・SNSで最新情報発信中!

この記事を書いた現役の理学療法士は・・・

理学療法士 7年目(33歳・男)

大学卒業後、一般企業に就職し社会人を経験。その後理学療法士を目指して4年制のリハビリ専門学校へ入学。病院・介護老人保健施設・デイケアで働く経験を持つ現役の理学療法士。

この理学療法士が書いた他のおすすめ記事