理学療法士に副業は必要?おすすめの副業とアルバイトとは

副業を行なっている人は年々増加傾向にあり、理学療法士を目指す人の中にも副業に興味がある人がいると思います。

理学療法士は副業ができるのか、理学療法士に最適な副業にはどのようなものがあるのかなどについて説明します。

 

理学療法士と副業

①理学療法士の給与待遇

理学療法士の一般的な給料は月収が23万円~27万円、年収では350万円~500万円程度といわれています。理学療法士は病院勤務が多いため給料は安定しており、基本的には副業を行なわなくても生活できるだけの十分な給料をもらうことが出来ます。

また、部署の責任者や職場のマネージメントをまかされている人の中にはドクターと並べるだけの高額な給料をもらっている人もいます。寮や保育所、各種手当など充実した福利厚生を含めれば、理学療法士の待遇は優れていると言えます。

しかし、多くの家族を養う必要がある場合や、プライベートをもっと充実させたいなどの理由で、もっと収入が欲しいと考える人はいると思います。そのような人に最適なのが副業です。

②理学療法士は副業はできるのか?

理学療法士が副業できるかどうかは職場の就業規則によります。就業規則で禁止されている場合は副業を行なうことは出来ません。禁止されている職場で副業が見つかった場合には、就職先からペナルティが課せられる可能性もあります。

就職前から副業を考えている場合は、副業が禁止されていない就職先を探すことが重要です。公立病院や規模が大きな病院では基本的に副業は禁止です。一方で、個人経営のクリニックなど小規模な職場では就業規則があまり厳しくなく、副業に関して寛容である場合が多いです。

理学療法士におすすめの副業

理学療法士の副業には次のようなものがあります。

①非常勤アルバイト

普段勤務している就職先が休みのときに、アルバイトを行なう方法です。基本的には土曜日や日曜日に勤務します。デイサービスやデイケア、訪問リハビリテーションなどでは、理学療法士としての知識や経験を生かした副業が行なえます。

デイサービス(通所介護)は、介護保険サービスのひとつであり、自宅で生活している要介護者が施設に通い、食事や入浴、レクリエーション、機能訓練などのサービスを受けるサービスです。理学療法士は介護技術や機能訓練に関する知識や技術を持っているため、アルバイトでも即戦力として活躍することができます。

デイケア(通所リハビリ)は食事や入浴、レクリエーションサービスに加え、リハビリの提供を行ないます。法的にもリハビリ関連資格の配置が必要なため、理学療法士は重宝される存在です。リハビリ目的の利用者が多いのが特徴で、身体機能を維持したい高齢者や、脳卒中などの後遺症で継続的なリハビリが必要な人などがサービスを利用します。

訪問リハビリテーションは利用者の自宅に訪問し、自宅でリハビリを提供するサービスです。寝たきりの人や自宅環境でのリハビリを希望する人が利用します。利用者や家族と良い人間関係を築ければ楽しく働ける仕事です。

この他にも手もみや足ツボなどのリラクゼーションを提供するお店などでもアルバイトが可能です。

②個人指導

理学療法士が個人と契約し、健康増進やダイエットを目的としたトレーニング指導を行ないます。リハビリというよりはスポーツトレーナーとしての要素が強い仕事です。このような個人指導は顧客を集めることが簡単ではありません。広い人脈がある人やネットを使った広告活動が出来る人でなければ、できない副業と言えるでしょう。

③ネットを使った副業

自分自身でブログやサイトを運営し、広告収入を得るアフィリエイトという方法があります。リハビリや健康に関するサイトであれば、理学療法士としての知識や経験を生かすことができます。

ネットによる副業は気軽にはじめられる手軽さはありますが、単価が低く大きな収入を得ることは簡単ではありません。おこづかい稼ぎのような感覚で副業をしたい人や、文章を書くことが好きな人におすすめです。

アルバイトでの副業がおすすめな理由

いくつかの副業を紹介しましたが、理学療法士におすすめなのは非常勤アルバイトによる副業です。安定した収入が期待でき、理学療法士としてのキャリアアップにつなげることが出来ます。

デイサービスやデイケア、訪問リハビリテーションなどでの非常勤アルバイトでは、理学療法士の資格や経験を高く評価してもらうことができます。理学療法士は運動やリハビリに精通しているため、利用者に良いサービスが提供でき、介護技術がしっかりしているため、オーナーは安心して利用者のお世話を任せることが出来ます。非常勤アルバイトという勤務形態は、オーナー側にとっても人件費を抑えることができ、歓迎されるケースも多いです。

また、普段病院に勤務している理学療法士は退院した患者がどのように生活しているのかを確認する機会がありません。デイサービスやデイケア、訪問サービスは在宅生活をしている要介護者を対象にしているため、退院後の患者がどのように生活しているのかを知ることができます。アルバイトで得た経験は本職に生かすことができ、自宅での生活までを見据えたリハビリが提供できるようになります。

若い理学療法士の成長にもっとも必要なのは経験です。その点で非常勤アルバイトは経験値を増やすのに最適な仕事と言えます。体力的に余裕がある人は積極的に行なってみると良いでしょう。

理学療法士が副業したら職場にバレるの?

副業が禁止されている場合でも、勤務先にバレなければ問題ないのではと考える人もいると思います。以前はそのようなことも可能だったかもしれませんが、マイナンバー制度が導入されたことにより、バレずに副業を行なうことは難しい状況となっています。

勤務先にバレる一番の理由は毎年実施される住民税の特別徴収です。住民税は基本的に勤務先が給料から天引きして支払いを行ないます。その際に副業による収入があると住民税の額が増えるため、経理に副業をしていることがバレてしまいます。住民税の徴収方法を普通徴収にする方法もありますが、就職先にそのようなことをお願いするのは不自然でおすすめ出来ません。副業を行なう場合は、就職先の就業規則にのっとって行ないましょう。

副業以外で給与をUPするには?

収入が増える副業は魅力的ですが、体力的な問題もあり出来るかどうかは個人差があります。副業ではなく本業でがんばって収入を増やしたいという人のために、いくつかの方法を紹介します。

①転職でスキルUP

理学療法士の業界では、前向きな理由による転職はマイナスにはなりません。多くの職場を経験することが理学療法士としてのスキルアップにつながるからです。経験豊富な理学療法士は新しい職場でも臨機応変に対応することができ、広い視野で仕事を行うことができます。スキルが認められ、勤務先から高い評価を得ることができれば給料はアップします。

②転職して給与UP

理学療法士の給料は職場によって大きく違います。自分が勤務している職場の給料に不満がある場合は、待遇が良い職場に転職することで給料アップが期待できます。

地域によっては人材確保が難しく高い給料で募集を行なっていたり、良い人材を集める為に実力に応じた給料を出してくれる職場もあります。給料は仕事のモチベーションにつながるため、給料を理由に転職することは悪いことではありません。

③リハビリ以外にも会社に貢献して給与UP

就職先で管理職となれば、理学療法士としての仕事だけでなく、管理業務や運営業務をまかされる場合があります。部署の責任者やマネージメントを行なう立場となれば高額な給料をもらうことが可能です。

また、ネット業務に詳しいなど会社にとってプラスとなる特技があると、給料アップにつながる場合があります。

最後に

理学療法士の副業について説明しました。基本的に理学療法士の給料を安定しており副業をしなくても生活に困ることはない給料をもらうことが出来ます。柔道整復師などはお客を集めなければ収入を得ることは出来ませんが、理学療法士や作業療法士は病院勤務のため、集客する必要がありません。そのため、副業を考えるよりも勉強会などで自分自身をスキルアップさせていったほうが、将来の昇給につながると思います。

副業と本業を両立させる為には体力が必要で、副業が出来るかどうかには個人差があります。まずは本業である病院勤務に全力をそそぎ、その上で副業を行なう余裕があればチャレンジしてみるのが良いでしょう。

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