高校生にとって、誰もが一度は「大学への進学」「専門学校への進学」「就職」という3つの進路で迷うことがあるはずです。なかでも、就職ではなく、「進学」を考えるにあたって、大学にするべきか、専門学校にするべきか、ご両親とともに頭を悩ませることが多いのではないでしょうか?
ここでは、大学への進学と専門学校の進学を考えるにあたって、大学と専門学校では何がどう違うのか、という正しい情報を得た上で、将来設計を決める大事な選択をしていただきたいと思っております。
- 記事の執筆者:久留米リハビリテーション学院 教務部長 大坪健一
- 記事の監修者:医療法人八女発心会 姫野病院 整形外科医 姫野信吉
リハビリ系大学とリハビリ専門学校の違い
大 学(リハビリ系) | 専門学校(リハビリ系) | |
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目的 | 学位の取得 | 国家資格の獲得・就職 |
卒業時の称号 | 学士・修士・博士等の学位取得と総合的な学習を目的とする。 ※リハ系では国家資格取得 | 国家試験の資格取得に特化。 学位と同等の高度専門士が得られるようになった。(H17年度より) |
修学期間 | 4年制 | 4年制または3年制 |
定員 | 大量定員(例外もある) | 少人数制(本学院の場合) |
学費 | 総額500~650万円(実習費別) | 総額430万円(本学院の場合) |
特徴 | 大学は単位制のため、124単位以上取得すれば卒業が可能。 ※国家試験受験の有無と卒業資格が直結していない。 | 少人数制、学年制のため、手厚い教育指導が受けられる。また、専門的な分野を掘り下げて学び実習することで、就職に直結した医療人の育成を行う。 |
これまでは、大卒という学位を取得し、就職するという流れが主でしたが、「大学を卒業しても就職できるかどうか分からない」という経済情勢もあり、「就職」を強く意識する方にとっては、これから専門学校で専門知識を学び、確実に国家資格を取得するという現実的な選択肢が増えてくると予想されます。
しかし、どうしても学位が欲しいということであれば、本学院には「Wスクール」という制度を設けていますので参考にして下さい。
Point1 就職の決め手は「学歴」より「国家資格」
実際に働く医療・福祉の現場では、学位よりも国家資格が重視されます。つまり、大学を出ているか、専門学校を出ているか、という点ではなく、「理学療法士・作業療法士の国家資格を取得しているか」という点が重要だということになります。これは、“国家資格の内容自体”には、まったく差がないからです。
ですから、「医療人」を目指す人にとっては、大学よりも学費が安く、資格取得という「実」を取ることに特化した専門学校に進学するという選択が賢明ではないでしょうか。
Point2 3年制と4年制リハビリ専門学校の違い
リハビリ専門学校には、「3年制」と「4年制」があります。 大きな違いは、4年制専門学校の修了者には、「高度専門士」という称号が与えられる、という点です。高度専門士は、大学卒業の「学士」と同等に位置づけられる称号として、4年制の教育課程を組んで、より高度な教育を実施する専門学校に対して認定されました。
4年制の一貫教育体制で展開される圧倒的な実習量とそこで磨きあげられた即戦力として活躍できる「仕事力」と医療人としての「人間性」が高く評価されているのです。
Point3 リハビリ専門学校でも差が出る初任給
医療・福祉業界への就職は、学歴よりも国家資格の取得が決め手となるため、、4年制専門学校(高度専門士)と大卒の初任給に差が出ることはあまり耳にしません。しかし、4年制の専門学校の修了者に与えられる「高度専門士」の有無によっては、給与(初任給)に差が出る場合があります。
また、高度専門士の称号を付与されれば、大学卒業者と同様に国内外の大学院への進学も可能です。つまり、大学と同等の知識量と、専門学校の就職に直結した実践的知識の良いところを合わせ持ったのが4年制専門学校ということになります。
本学院の教育スタンス
久留米リハビリテーション学院では、4年制の専門学校という教育体制を採用しています。その強みを最大限に生かした教育と、それを支える教員の熱意により、大学や、3年制専門学校とは差別化された教育方針で毎年、全国でもトップクラスの国家試験合格実績を残しています。
ぜひ一度、学校パンフレットまたはオープンキャンパスにご参加いただき、ご自身の目でご確認ください。