セラピストの魅力・仕事内容

理学療法士という仕事の魅力はどこにある?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
  • Pocket

理学療法士は解剖学や運動学などの専門知識を通して、人間の動作の仕方や痛みの原因を考えるエキスパートです。理学療法士になるには、まず大学・専門学校の受験、そして学業に励み、国家試験に合格してやっとその資格を取得することができます。

ある程度の覚悟とやる気がなければ、理学療法士になるのは簡単とはいえません。しかし、リハビリを通して人の手助けをしたいという方には最適な職業でもあります。

そこで今回は、理学療法士の仕事の魅力を、私自身の体験談を交えてご紹介したいと思います。

理学療法士は、人との関わりの中で仕事ができる

理学療法士として働く現場では、さまざまな人との関わりがあります。主には一緒に働く病院や施設のスタッフ、患者様とそのご家族のほか、院外では地域のケアマネージャーなどと連携することになります。人との関わりがある以上、いつもマイペースに仕事をするというわけにはいきません。基本は患者様のペースに合わせて、そしてほかのスタッフの業務をスムーズにすることなども配慮する必要があります。

これは初めのうちは、簡単なようで大変な所です。自分も慣れず精一杯の時でも、常に周りへの配慮が必要になります。私も新人時代は苦戦しました。大変ですがこれを実践していると、患者様やほかの医療スタッフとの信頼関係が築きやすくなります。

医療職は、専門知識はもちろんのこと、人とのコミュニケーションがとても重要です。刻一刻変わる患者様の状態や社会的環境をしっかり把握するためにも、多方面から情報を受け入れやすい態勢をとることは仕事上で大きなメリットとなります。

患者様やほかの医療スタッフとコミュニケーションがスムーズにいくと、気持ちよく仕事ができますし、結果的に患者様のより早い回復やより良い環境づくりにもつながるのです。「けがをしたのは災難だったけど、ここの病院にきて、あなたにリハビリしてもらえてよかったわ」そんな言葉を患者様から頂いた時、私は理学療法士という仕事にとてもやりがいを感じました。

自分自身の成長を実感できる

理学療法士だけに限らず、初めて働く場合、最初は不安や失敗の連続ともいえるかもしれません。「自分がしている治療は正しいんだろうか」「患者様はこのリハビリで良くなっていくんだろうか」など、いろいろな悩みはつきません。

そんなときは、迷わず先輩スタッフやバイザーのスタッフなどに相談してみましょう。悩んでいる点や不安な点を自分の中で整理してから、相談することが大事です。先輩スタッフもきっと最初はあなたと同じで、不安だらけの新人時代を乗り切ってきたのです。直接的な解決につながらなくても、必ずヒントをくれるはずです。

私自身も新人の頃は、何度も先輩スタッフに付き添ってもらい、リハビリを見てもらいました。そこで先輩から指摘された点や、自分では気づけなかった患者様の問題点などを見出してもらうことで経験値が上がってきたのです。患者様の状態は一人一人違います。でもこうやって経験値を積み重ねることで、より多面的に評価をしたり、様々な患者様の治療に応用できるようになりました。

こうして実践を通して経験を積み重ねていくと、ほかのスタッフとのコミュニケーションがスムーズになっていくだけでなく、治療後の患者様の笑顔が増えていることにも気づいてきました。良い経験も、苦い経験もたくさん味わうことで、理学療法士として成長していけることを確信しています。

長期間をかけて改善させるやりがい

リハビリにかかる時間や期間は、患者様の状態や疾患の種類により大きく異なります。なかには数カ月・数年単位でゆっくりと回復する患者様もいらっしゃいます。

長期的に患者様と向き合っていくのは簡単なことではありません。患者様の思いや、ご家族のリハビリにかける思いをしっかり受け止めなければなりません。その分、他人から見れば気づかないようなちょっとした違いでも、敏感に感じ取ることができます。「できなくなった」ことが「またできるようになった」とき、その喜びは並大抵のものではありません。患者様にとってはもちろんですが、理学療法士にとってもとても大きな喜びです。

私は、患者様自身が状態の改善を感じたときの驚いた顔、嬉しそうな顔、泣いて喜んでくれる顔を見てきました。こういった患者様たちの笑顔が、仕事をする原動力になってきました。長期的に、少しずつでも状態が改善するには、患者様・そのご家族・理学療法士・その他の医療スタッフが連携していく必要があります。そのチームワークの成果が実ったとき、きっとこの仕事のやりがいを感じ取れるはずです。

理学療法士は、自分が必要とされる実感を感じながら働ける

理学療法士として働く際、一日に何人もの患者様を担当することになるでしょう。しかし、患者様にとってあなたは「唯一のリハビリの先生」になるのです。身体で不安なこと、医師には気軽に聞けないこと、人によっては日常の悩みなども、きっとあなたに相談してくるでしょう。

理学療法士は身体機能のエキスパートだけでなく、患者様の心のケアも同時に行う必要がある仕事です。リハビリだけをする仕事ではなく、患者様やご家族の気持ちに寄り添ったケアが必要になります。

私自身の経験から、良い意味で理学療法士が患者様の「心のよりどころ」になることで、患者様の状態は良くなることがほとんどのように感じます。「病は気から」という言葉があるように、「気」の部分のケアをすることで、患者様のモチベーションや痛みの感じ方も異なってくると思います。

患者様が頑張ってリハビリをするのは、理学療法士を信頼している証でもあります。患者様が改善していくのは、患者様の頑張りとあなたの努力の結晶なんです。

理学療法士は、国家資格のため安定している

理学療法士の仕事の魅力のひとつは、「国家資格の有資格者」であることも挙げられます。高齢社会が進むいま、求人サイトには理学療法士を含む医療職の求人はあふれています。

また理学療法士の資格を活かした仕事をすれば、お給料もそれなりに保証されます。医療職は景気にも大きく左右されることはありません。そういった安定性の意味でも、理学療法士という仕事は魅力的といわれています。

女性では結婚を機に引っ越すという方も少なくないですよね。引っ越してほかの地域や異なる施設で働くことになっても、比較的早くに仕事に馴染めるのはメリットだと思います。

理学療法士の魅力:まとめ

以上、理学療法士の仕事の魅力をご紹介してきました。

理学療法士は、生涯勉強が必要になる職業です。しかしその分、自分自身の成長や患者さんの笑顔を現役では生涯見続けることができます。

ぜひ心のある理学療法士になって、患者さんの笑顔を増やしていってくださいね!

メルマガ・LINE・SNSで最新情報発信中!

この記事を書いた現役の理学療法士は・・・

理学療法士 6年目(28歳・女)

4年制の学校を卒業後、理学療法士として急性期病院で5年間勤務。結婚・妊娠を機に、リハビリの仕事を休職して現在は育児に励んでいる。子育てが一段落したら理学療法士として復職する予定。

この理学療法士が書いた他のおすすめ記事

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
  • Pocket