理学療法士の休みはどのぐらい取れる?

理学療法士の資格取得を考えている人は理学療法士の休日や勤務時間、残業などの事情が気になるところでしょう。ここでは理学療法士の休日や勤務時間、残業について説明します。

 

理学療法士はどれくらい休みが取れるの?

理学療法士の休日は職場によってかわってきますが、週休2日を基本としているところが多く年間では平均110日程度の休日があります。福利厚生が充実しているところでは年間120日以上の休日がある職場もあり、理学療法士はしっかりと休みをとりながら働ける仕事と言えます。

クリニックや介護施設といった職場は土日・祝日が休みのところが多いですが、365日のリハビリ体制をとっている急性期病院や回復期病院ではシフト制が導入されています。シフト制の場合には曜日は関係なく土日が休みとなることもあれば平日が休みとなる場合もあります。

土日休みとシフト制のどちらが良いのかは本人のライフスタイルが関係します。家族との時間のために土日を希望する人がいる一方で、混雑の少ない平日に休めるシフト制を歓迎する人もいます。シフト制に対して不規則なイメージを持つ人もいるかも知れませんが実際にはそのような意見は少なく、用事に合わせて休日を取得しやすい、日程調整によりまとまった休みが取りやすいなど好意的な意見が多いです。

有給は労働基準法に定められた労働者の権利であり、理学療法士も当然取得できます。家庭の用事や旅行、気分のリフレッシュなどそれぞれの目的で上手に活用されると良いでしょう。理学療法士の職場に限ったことではありませんが有給については職場によって取りやすい・取りにくいという状況がどうしてもあります。近年は行政からも有給の取得をすすめている状況のため、有給が取りやすい環境が整うことを期待しましょう。

理学療法士の勤務時間

理学療法士の仕事は日勤であり、朝8時から9時くらいの間に出勤し夕方5時くらいに終業となります。リハビリを提供する実務が7時間、カルテなどの書類を作成する時間が1時間、お昼休憩が1時間とイメージされると良いでしょう。理学療法士には看護師や介護スタッフのような夜勤はありません。その点では一般サラリーマンに近く規則正しい生活を送ることが可能です。

食事や排泄、入浴と言った日常生活動作のリハビリを重視する回復期病院などでは「早番」や「遅番」が導入されているところもあります。患者の起床から就寝まで理学療法士が関わることで実用的な日常生活動作能力を身につけてもらうことが一番の目的です。職場により状況は異なりますが早番は朝6時30分から15時まで、遅番は昼12時30から夜の9時といったような勤務時間となります。早番・遅番があることで時間が不規則になることが心配されますが、早番では早い帰宅でプライベートの時間を充実させられる、遅番では朝ゆっくり過ごせるなど好意的に捉えている人も多いです。

残業はどれくらいある?

理学療法士が一日に算定できる単位数は法律で決まっているため、時間通りに仕事をすれば残業が必要になることはありません。新人の間はカルテなどの書類記入に時間がかかるケースもありますが、経験を積めば時間内に終らせることが出来ます。

では、理学療法士には残業がないのかというとそうではなく、カンファレンスや研修会、患者の退院に向けた自宅訪問などで残業が必要な場合もあります。残業時間や残業手当が付くか付かないかは職場によって異なるので就職の際にはしっかりと確認することが大事です。

休日が少ないと感じる理学療法士もいる?

理学療法士の仕事は高度で専門性が高く就職後も自己研鑽により知識や技術を身につけていく必要があります。そのため頻繁にセミナーなどに参加する人は休日が少なく感じるケースもあります。セミナー参加については個人の自由のため、無理をすることなく自分のキャパシティーに応じて参加すれば良いでしょう。

理学療法士の仕事は時間で単位を算定するため効率化によって患者へのリハビリの時間を減らすことは出来ません。しかし、事前準備をしっかりとしておくことで時間オーバーを予防したり、効率的なプログラムによって患者への治療効果を高めることは出来ます。カルテ記入などの事務作業についてはやり方によって大きな効率化が可能なため、この部分で時間と気持ちに余裕を確保すると良いでしょう。

理学療法士の良いところ

理学療法士の良いところは勤務が日勤に限られていること、週休2日の休みがしっかりと取れることです。他の医療職と比較すると規則正しい生活を送りやすく、安定して長く働きたい方に最適な仕事と言えます。医者のような緊急性もないため旅行などのプライベートもしっかりと楽しむことができ、お正月やお盆の連休には家族と一緒の時間が過ごせます。休日をしっかりと確保しながらも患者としっかりと向き合った仕事がしたいという方は理学療法士を目指してみてはいかがでしょうか。

 

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