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理学療法士の仕事で大変なところは?現役の理学療法士に聞きました

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理学療法士の仕事で大変なところは?現役の理学療法士に聞きました

理学療法士はリハビリの専門的な知識や技術を患者様に提供することで、患者さんのQOLを高めるエキスパートともいえます。

理学療法の仕事にやりがいを感じる人が多い今、若者に人気の職業としても徐々に知られてきていますね。でも理学療法士の仕事で、実際に大変なことはどんなことなのでしょうか?

病院でのリハビリ業務を経験してきた私自身の体験を踏まえて、理学療法士の仕事の実際をご紹介したいと思います。

理学療法士はどんなところが大変?

肉体労働

まず第一に、リハビリを含む介護の仕事は肉体労働が前提となります。実際に、私の学生時代の友人や同僚は体育会系の人が多かったですね。

患者さんの中には、自分では自由に動きがとれない高齢者の方が多くいます。そのような方達に、どうすれば動きやすくなるのか「動き方」の練習をしたり、介助をしたり、介護士さんに介助方法の伝達をしたりといった肉体労働はつきものです。リハビリのトレーニングやストレッチでも、理学療法士は身体を動かして、患者さんのリハビリをサポートしていきます。

私自身も、病院内をあちこち駆け回り、患者さんとのリハビリでもせっせと身体を動かしているうちに、夏でも冬でも汗だくになって働いていました。

一方、作業療法士の場合は、レクレーションや、自助具などを使った、「物」を介在させたリハビリテーションになるため、理学療法士に比べると体力を使うといっても、かなり軽減されると考えてよいでしょう。

日々勉強が必要

理学療法の勉強に終わりはないといっても過言ではありません。

就職してから感じたのは、「学生時代に勉強した内容はほんの基礎にすぎない」ということです。教科書通りのようなわかりやすい障害や検査の方法は通用しないのです。これは、ほとんどの学生が臨床実習で痛感するところですね。就職すると、日々の臨床では基礎の知識や技術をいくつも組み合わせ、応用して考えていく必要があります。

また医学が進歩していく分、リハビリ分野も進歩し続けています。効果的な治療方法が次々と発表されている今、理学療法士は専門性を高めて治療にあたっていく役割を期待されています。

患者さんとのコミュニケーション

理学療法士として働く上で重要な点として「コミュニケーション能力」が挙げられます。

これは医療スタッフと連携して行うチーム医療には必要不可欠ですし、患者さんと接する上でもとても役立つ能力です。患者さんとのコミュニケーションが上手くいけば、「患者さんが一番望んでいること(治したいこと)」や「患者さんのモチベーションを引き出す」ことができるようになります。

リハビリは、理学療法士だけが汗だくになって必死にやっても、どんなに素晴らしい治療内容であっても、すべてが患者さんに反映されるわけではありません。患者さんが積極性をもって治療にあたり、リハビリ以外の時間でもいかに日々の生活でトレーニングを続けられるかがポイントとなってきます。

理学療法士と患者さんとのコミュニケーションがうまくいっている例で、二人三脚でリハビリの効果が高まっているケースを何度も目の当たりにしてきました。そしてそういったペアに共通しているのは、患者さんの素敵な笑顔が必ずあることです。

改善まで時間がかかる

リハビリには即時効果がある治療と、長期的に行わなければ効果が得られない治療があります。患者さんの疾患や状態によっては、数カ月、数年単位で改善を目指す場合もあります。

すぐには患者さんやそのご家族の満足度は得られないかもしれません。それでも、しっかりとした目的を持ち、患者さんの状況に合わせて長期的にリハビリをしていく必要があります。

時には「このまま治療を継続していいのだろうか」と思うこともあるでしょう。経験を積んで、患者さんの小さな変化でも気づく「眼」を養うことができれば、きっと自信につながるはずです。

知名度が低い

高齢社会がさけばれる今、医療・介護職は注目を集めています。それでも、まだ全体としては理学療法士の知名度は低いかもしれません。一般の方では、理学療法士と作業療法士の違いがわからない方がほとんどだと思います。

理学療法士特有の専門性をもって臨んでいくことで、この点については今後解消されていくのではないかと思っています。

理学療法士になるのは大変?

理学療法士として働くには、国家資格が必要になります。国家資格を取得するためには、いくつかの難関を越えなければなりません。

そこでここでは、理学療法士になるまでの大変な点をご紹介していきます。

お金がかかる

理学療法士になるには、まず理学療法学科を有する専門学校や大学へ入学する必要があります。

養成校には3年制の専門学校、4年制の専門学校、3年制の短期大学、4年制の大学があります。大学には国立・公立校もありますが、他のほとんどは私立の学校です。他の学部と同じく、国立や公立の学校のほうが私立に比べて学費は安くなります。4年間の学費は約240万円ほどです。

私立校はそれぞれ異なりますが、平均では3年制の専門学校や短期大学で350~500万円程度、4年制の専門学校や大学では550~800万程度といわれています。決して安い金額ではないため、奨学金制度を利用している学生も多いですね。

勉強量が多い

養成校では、国家試験を取得するための知識を学ぶことができます。机上の勉強だけでなく、実際に評価や治療をするための実技講習なども行われますね。養成校では幅広い分野の基礎の部分を勉強するため、学生の勉強量もかなり多くなります。

私が通った学校では、放課後や週末に図書館で勉強する学生が多くいました。しかしほとんどの学生は「勉強させられている」という感覚ではなく、「知らないことがあるからもっと調べたい」という前向きな考えで勉強している人が多かったと思います。

実習が厳しい

学生にとって、学生生活の中での大きなイベントのひとつが「臨床実習」です。

学校によって回数や期間は異なりますが、最終学年になると約2カ月間、実際に病院や施設で患者さんを担当しリハビリをさせて頂く実習があります。この実習を通して、教科書通りにいかないことの厳しさや、自分の知識不足を痛感することとなります。

しかし、患者さんと実際にコミュニケーションをとったり、患者さんの笑顔をみることで、「自分が理学療法士になる」という目標が明確になり、その後の勉強のやる気につながることは間違いないです。

試験の難易度

理学療法士になるには、まず学校の試験をパスしていく必要があります。

学校では専門的な知識だけでなく、実技試験を取り入れている学校も多いようです。実際に患者さん役と理学療法士役に分かれ、評価や治療の方法をチェックされることになります。

そして最後に待ち受けているのが国家試験です。国家試験はマーク式で、それまで学校で勉強してきたすべてが試験範囲となります。どれも基礎的な問題ですが、幅広く知識をもつ必要があります。

10年前までは理学療法士の国家試験合格率は9割と高めでしたが、近年では7割程度まで落ち込み、難易度は上がってきている傾向にあるようです。

理学療法士の将来性は?

努力して取得した理学療法士免許。せっかく働くなら、定年までしっかり働きたいですよね。

でもお給料や、肉体労働の面が心配…そんな方に、理学療法士の将来性についてお伝えしたいと思います。

給料は上がるのか?

理学療法士の給料ですが、初任給はほかの職業と比べると同じかやや高い印象があります。

昇給については、ほとんどの病院が「徐々に、ゆっくり上がる」といった感じでしょうか。景気に左右されにくい職業なので、減給やボーナスカットなどのリスクが少ない分、高額な昇給はないと考えておいたほうが良いでしょう。

ただし、経験を積んで管理職になると管理職手当がつくため、ある程度の昇給は期待できそうです。

肉体労働は続くのか?

はじめに述べたように、リハビリ業務に肉体労働はつきものです。基本的に現場に立ち続ける以上、妊娠や病気などの理由がない限りは、肉体労働は続きます。

しかし、管理職に昇給すると、現場でのリハビリ業務は減り、事務処理などのデスクワークが多くなりますね。

理学療法士は、大変な仕事だが「やりがい」もある

以上に挙げてきたように、理学療法士として働く以上、大変なことはたくさんあります。

人との関わりが多い職業だからこそ、悩むことも多くあるでしょう。しかし、リハビリの効果がみられたとき、患者さんの笑顔がみられたとき、患者さんの「ありがとう」が聞けたとき、「理学療法士になってよかった!」そんなやりがいをきっと実感できることと思います!

この記事を書いた現役の理学療法士は・・・

理学療法士 6年目(28歳・女)

4年制の学校を卒業後、理学療法士として急性期病院で5年間勤務。結婚・妊娠を機に、リハビリの仕事を休職して現在は育児に励んでいる。子育てが一段落したら理学療法士として復職する予定。

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