【特別講演レポート】「学生時代にしか出来ない挑戦 ~プロの現場から伝えたいこと~」

先日、本学院の卒業生であり、Bリーグのプロバスケットボールチームで専属トレーナーとして活躍していた田中康博先生(理学療法学科11期生)をお招きし、3年生を対象に特別講演を実施しました。
テーマは「学生時代にしか出来ない挑戦 ~プロの現場から伝えたいこと~」
◆ 勉強が苦手だった学生時代、それでも歩み続けた道
田中先生は冒頭、自身の学生時代の話から語り始めました。
「正直、勉強は得意じゃなかった。何度も心が折れそうになったけれど、支えてくれた先生や仲間がいたから、乗り越えることができた。」
卒業後、病院勤務を経て、Bリーグのプロバスケットボールチームとフィジカルセラピストとして契約。そのプロの世界に辿り着くまでの道のりは、決して順風満帆ではなかったといいます。
◆ プロの現場とは?1年・1週間・1日のリアル
講演では、プロチームでの仕事の内容も具体的に紹介されました。
・年間スケジュールの立て方
・試合やトレーニングに合わせた1週間の動き
・選手とのコミュニケーションやケアを行う1日の流れ
さらに、実際の「ワークアウト」の一部も動画で紹介され、学生たちはトップアスリートに寄り添う現場の緊張感や臨場感に引き込まれていました。
◆ プロに必要なものは“特別な才能”ではない
田中先生は最後に、力強いメッセージを残しました。
「プロの世界は、特別な人のための場所ではありません。自分で距離を縮めることができた。大事なのは、“自分は動ける”という自信と、一歩踏み出す勇気です。」
この言葉に、学生たちは静かに、しかし深く頷いていました。
◆ 質疑応答では本音トークが飛び出す!
講演後の質疑応答では、次のような質問が学生から挙がりました。
「スポーツ分野で働くうえで大切にしていることは?」
「プロの現場で求められる理学療法士像とは?」
「スポーツ分野を目指す私たちに今できることは?」
田中先生は一つひとつ丁寧に答えながら、「とにかく、人と話せること。信頼される“人間力”が何より大切です」と、技術以上に大切な“人との関わり”の重要性を強調されていました。
◆ 最後に ~挑戦するすべての学生へ~
「自分には無理かも」ではなく、「まずはやってみよう」という気持ち。それが、理学療法士・作業療法士として、そして社会人としての一歩になる。
BE BRAVE!!
このように、本学院の卒業生の中には、プロのスポーツ分野で選手を支える立場で最前線に立ち、活躍している方も多くいます。在学中に培った知識や経験が、プロの現場でも確かな力として発揮されていることを、今回の講演を通して感じていただけたのではないでしょうか。皆さんも、夢を持って学びを続けていけば、きっとその舞台に立つことができるはずです。
今後も、本学院は卒業生とのつながりを大切にしながら、在学生に夢と希望を届けていきます。
最後に田中先生の講演を聞いた学生の感想です。
「“現状維持は退化”という言葉が心に残りました。国家試験に合格することがゴールではなく、困っている患者さんに寄り添える理学療法士になることが本当の目標だと改めて感じました。」
「目標を設定するのが苦手でしたが、自分を見つめ直すきっかけになりました。まずは3年生になった自分のマインドマップを作り直して、ショートゴールを意識して日々行動していきたいです。」
「行動せずに後悔するより、一歩踏み出す方が大事だと気づきました。“動いた人にしかチャンスは来ない”という言葉に勇気をもらいました。今後は失敗を恐れず挑戦していきたいです。」
「スポーツリハに興味がありましたが、具体的な道筋が分からずにいました。講演でAT資格の取得方法やプロチームのトレーナーになるまでの話を聞いて、将来へのイメージが具体的になりました。」
「信頼される理学療法士になるには、知識だけでなく人間性が大切だと感じました。自分を売り込めるように、まずは自分自身を知ることから始めようと思います。」