介護福祉士の国家試験について質問をしてみました 福岡で理学療法士・作業療法士になるための学校

介護福祉士の国家試験について、福祉科と普通科に通う高校生が三浦先生に質問をしてみました

介護福祉士にも興味がある高校生の2人が介護福祉士国家試験のことを詳しく知りたくなり、介護福祉士資格を持つ三浦先生に質問をすることにしました。

質問をする高校生と回答する先生

高校生 Aさん
・福祉科に通う高校1年生
・お年寄りが好きで福祉に興味がある

高校生 Bさん
・普通科に通う高校1年生
・将来は人の役に立てる仕事がしたい

三浦先生
・くるリハ作業療法学科の先生
・福祉科の高校を卒業後、介護福祉士の資格を取り、その後、作業療法士に転身

介護福祉士の国家試験について

介護福祉士になるためにはどうすればいいのか、Aさんは先生に質問をしてみました。


Aさん

介護福祉士になるにはどうすればよいでしょうか?


三浦
先生

介護福祉士の資格を取得するには国家試験を受けて合格することが必要です。


Aさん

国家試験を受ければいいんですね。


三浦
先生

介護福祉の国家試験は誰でも受けられるわけではありません。
受験資格や試験までのスケジュールを把握し、計画的に受ける必要があります。


Aさん

試験を受けるために資格が要るんですか?
介護福祉士国家試験の受験資格やスケジュールについて教えてください!

介護福祉士国家試験の受験資格について


Aさん

介護福祉士国家試験を受けるために必要な資格とは何ですか?


三浦
先生

次の4つのうち、いずれかの条件を満たす人です。

  • ① 高校卒業後に介護福祉士の養成施設を2年以上もしくは1年以上修業した人
  • ② 3年以上介護等の業務に従事し、実務者研修もしくは介護職員基礎研修と喀痰吸引等研修を修了した人
  • ③ 福祉系の高校で必要科目を履修し、卒業した人
  • ④ EPA介護福祉士候補者で実務経験を3年以上積んだ人

Aさん

福祉系の高校を卒業するのが国家試験へのいちばんの近道なんですね。


三浦
先生

実務経験を積む場合は、受験資格に認められない職種もあるため注意が必要です。
次のURLから確認してくださいね。

参考:社会福祉振興・試験センター
http://www.sssc.or.jp/kaigo/shikaku/k_09.html

介護福祉士国家試験の概要について


Aさん

介護福祉士国家試験はいつ行われるんですか?


三浦
先生

年に1回の実施です。例年では、次の概要で実施されています。

筆記試験1月末頃の日曜日
実技試験1月末頃の日曜日
合格発表3月末頃
筆記試験の試験全国34カ所
実技試験の試験地東京・大阪
受験料18,380円
(2021年度第34回から)

Aさん

筆記試験に加えて実技試験もあるんですね。


三浦
先生

実技試験はほとんどの受験者が免除対象で、総受験者のうち、実技試験を受けるのは1%以下です。
免除対象の詳細については下記のURLで確認をお願いします。

参考:社会福祉振興・試験センター
http://www.sssc.or.jp/kaigo/shikaku/k_07_1.html
http://www.sssc.or.jp/kaigo/shikaku/k_07_2.html

国家試験までのスケジュールについて


Aさん

次の介護福祉士国家試験の日程は決まっているんですか?


三浦
先生

2021年度の第34回試験日程は発表されています。
試験までのスケジュールは次のようになる予定です。

筆記試験の受験票が到着12月初旬~中旬
筆記試験1月30日(日)
実技試験の受験票が到着2月中旬
実技試験3月6日(日)
合格発表3月25日(金)

介護福祉士国家試験の合格率と難易度について

国家試験の概要について知ったBさんは、介護福祉士国家試験に合格するのは難しいのか、合格率や難易度について先生に質問しました。


Bさん

介護福祉士の国家試験は難しいですか?
合格率はどれくらいでしょうか。


三浦
先生

第29回から第33回までの受験者数・合格者数・合格率をみてみましょう。

受験者数合格者数合格率
第33回84,483人59,975人71.0%
第32回84,032人58,745人69.9%
第31回94,610人69,736人73.7%
第30回92,654人65,574人70.8%
第29回76,323人55,031人72.1%

Bさん

合格率は毎回70%前後なんですね。
これって難易度は高い方ですか?


三浦
先生

近年の社会福祉士国家試験の合格率25.8~30.2%、
介護支援専門員の合格率10.1%~21.5%と比較すると、
「難易度は高くない」といえるのではないでしょうか。


Bさん

受験者のルートによって合格率の差はありますか?


三浦
先生

受験ルートによる合格率の差は60~80%台と幅があります。
第33回で合格率がいちばん高かったのは福祉系高等学校(81.5%)のルートです。


Bさん

現役高校生の受験生にとって、励みになる結果ですね。

介護福祉士国家試験の内容【筆記試験編】について

介護福祉士国家試験の試験内容が気になったAさんは筆記試験の詳しい内容や気をつけた方がよい点について先生に教えてもらうことにしました。


Aさん

介護福祉士国家試験ではどんな問題が出ますか?
詳しい内容について教えてください。

筆記試験の概要について


三浦
先生

出題形式は、5つの選択肢から1つの答えを選ぶ選択問題が基本です。
問題数は125問で1問1点の125点満点、試験時間は220分間です。


Aさん

見直しの時間を除けば、1問あたり1分30秒で解かないと解き切れませんね。
合格点はどれくらいなんですか?


三浦
先生

総得点の60%程度を基準とし、問題の難易度で補正した点数以上が合格基準と公表されています。


Aさん

ということは、補正がなければ75点が合格基準となるということですね。


三浦
先生

問題が易しかった年には補正が入り、合格基準点が高くなります。
近年では補正が入って合格基準点が77点の年もありました。
安心するには80点近くはとっておきたいですね。

筆記試験の範囲について


Aさん

125問の試験範囲が気になります。


三浦
先生

筆記試験は次の11科目から出題されます。
問題数は第33回を例に挙げています。

出題科目問題数(第33回)
1. 人間の尊厳と自立/介護の基本2/10
2. 人間関係とコミュニケーション/コミュニケーション技術2/8
3. 社会の理解12
4. 生活支援技術26
5. 介護過程8
6. 発達と老化の理解8
7. 認知症の理解10
8. 障害の理解10
9. こころとからだのしくみ10
10. 医療的ケア5
11. 総合問題12

筆記試験の注意点について


Aさん

11科目もあるんですか!出題範囲が広いですね。
でも、問題数が多い科目に絞って対策すれば合格点に近づくのでは?


三浦
先生

筆記試験は11科目のうち、1科目でも0点があれば不合格となります。
ですから、捨て科目を作るのは禁忌。
科目全体を満遍なく勉強しておく必要があります。


Aさん

それは、早い時期から対策するのがよさそうですね。
最後にある総合問題とはどのような内容なのでしょうか。


三浦
先生

総合問題は事例形式で出題されます。
「人間と社会」「介護」「こころとからだのしくみ」「医療的ケア」の4領域に関して、
介護福祉士としての実践的な知識・技術を問われる問題となっています。


Aさん

基本的な知識に加えて応用力・実践力をつける対策も必要ということですね。

介護福祉士国家試験の内容【実技試験編】について

Bさんは介護福祉士国家試験の実技試験の内容と、実際にどのようなシチュエーションで試験が行われるかを先生に詳しく聞きました。


Aさん

筆記試験のだいたいのイメージはつきました。
つぎは実技試験について教えてください。


三浦
先生

では、実技試験の概要や範囲について説明しますね。

実技試験の概要について


三浦
先生

実技試験は、課題文から情報を読み取り、部屋に置かれている福祉用具などを利用して、対象者に必要な介護を実施します。
試験時間は、過去の出題では5分間の場合がほとんどです。


Aさん

どれくらいできたら合格なんですか?


三浦
先生

100点満点の60%程度を基準として、課題の難易度によって補正した点数以上をとれば合格です。
参考までに第33回の実技試験の合格基準点は53.33点でした。


Aさん

合格基準点が53点ということは、なんだか難しそうな気がします。

実技試験の範囲について


Aさん

具体的にはどんな課題が出るんですか?


三浦
先生

「介護の原則」「健康状況の把握」「環境整備」「身体介護」の4つの項目に関して問われます。
過去に出題された内容では、対象者の障害設定は片麻痺。
介護内容は移乗・歩行・衣服の着脱などがよく出ています。
全盲や骨折、全身倦怠感などの障害設定や、レクリエーション・ベッドメイキング・福祉用具の選択などの対応を求められることもありますよ。


Aさん

どんなシチュエーションでも対応できるように入念な準備が要りそうですね。

実技試験の注意点について


Aさん

それに、実技試験は緊張しそうです。


三浦
先生

試験官2名にチェックされるので、緊張して練習通りに行えないことも考えられます。
練習したことのない設定が出題された場合でも、自分の知っている知識・技術をつなぎ合わせて臨機応変に対応できる力が求められます。


Aさん

本番で臨機応変な対応ができるようにするには、どのような対策をとればいいですか?


三浦
先生

実技試験に向けて4つのポイントをおさえておきましょう。

  • ・基本的な関わり方や介助の仕方を身につけておく
  • ・自然な声かけや立ち振る舞いが行えるように練習しておく
  • ・あらゆる状況・パターンを想定して対策をする
  • ・試験時は落ち着いて、安全に配慮した行動をとる

Aさん

実際にいろいろなシチュエーションで、トラブル時の対応も含めて実践的な練習を重ねるのがよさそうですね。

介護福祉士の国家試験対策のポイントとおすすめの勉強法について

介護福祉士国家試験の概要や試験内容を知ったBさんは、試験に向けて具体的にどのような勉強をすればよいかを先生に教えてもらうことにしました。


Bさん

筆記試験・実技試験のそれぞれのイメージがつかめました。
国家試験に向けて、具体的な対策方法を知りたいです。
対策のポイントやおすすめの勉強法について教えてください!


三浦
先生

わかりました!おすすめの国家試験の対策・勉強法を5つお伝えしますね。

学校の勉強をきちんと行う


三浦
先生

ひとつ目は「学校の勉強をきちんと行う」ことです。
福祉系の高校や介護福祉士養成施設に通っている人は、学校の勉強にしっかり取り組むことが第一です。
次のポイントに沿って学習を進めましょう。

  • ・授業で習った内容の復習を中心に行い、知識の定着を図る
  • ・応用的な問題に対応するために基本的な知識の理解を怠らない
  • ・後から「わからない」がないように、あやふやな部分は調べる・質問するなどしてその時に解決しておく
  • 毎日少しずつでもこつこつと勉強を継続する

Bさん

国家試験前に詰め込み学習をするのではなく、毎日の授業内容をしっかり理解することが国家試験につながるのですね。

出題範囲の傾向を掴んでおく


三浦
先生

二つ目は「出題範囲の傾向を掴んでおく」ことです。
筆記試験の出題範囲は広いため、苦手な分野を優先に取り組むとよいでしょう。
2022年度の第35回から出題基準が変更され、チームマネジメント・地域社会・介護予防などのキーワードが新たに増えています。
今までの範囲にプラスして次のこともおさえておきましょう。

  • ・地域社会における医療や介護と連携した生活支援として、介護を総合的に捉える力をつけておく
  • ・介護・福祉における法改正の変遷に注目しておく
  • ・地域包括ケアシステムの中で期待される介護福祉士の役割について理解を深めておく

Bさん

介護に関する改革や社会で求められる介護福祉士の役割もおさえておくということですね。

問題集や参考書を厳選する


三浦
先生

三つめ目は「問題集や参考書を厳選する」ことです。
問題集や参考書を選ぶ際は、自分にとって読みやすく頭に入りやすいものを選びましょう。
自分で勉強を進めるのが苦手な人は、スクールや通信講座などを活用する方法もあります。
それぞれに長所があるので自分に合う勉強法を選ぶとよいですね。

  • スクール:ポイントがおさえられた授業とテキストで効率よく勉強を進められる。
  • 通信講座: DVDの映像を見ながらわかりやすく学べる工夫がある。

Bさん

勉強法は自分の性格や生活スタイルに合った方法を選ぶのがいいんですね。

過去問を繰り返し解く


三浦
先生

四つ目は「過去問を繰り返し解く」ことです。
社会福祉振興・試験センターのホームページに過去3年間分の過去問が掲載されています。

参考:社会福祉振興・試験センター
http://www.sssc.or.jp/kaigo/past_exam/index.html


Bさん

過去問は「本番形式の問題に慣れる」目的で取り組めばいいですか?


三浦
先生

実際の問題に慣れることももちろんですが、過去問を解くと「出題傾向をつかみやすい」「苦手な科目を把握しやすく、対策がとりやすい」というメリットもあります。


Bさん

過去問に取り組む際に気を付けた方がよい点を教えてください。


三浦
先生

過去問は次のように取り組むのがおすすめです。

  • ・テキストで基本的な知識を習得してから過去問に取り組む
  • ・過去問の苦手な科目を中心に繰り返し解く
  • ・時間を計り、試験当日の時間配分を考えて取り組む

Bさん

はい。過去問を有効に使います。

体調管理を徹底する


三浦
先生

五つ目は「体調管理を徹底する」ことです。
体調が優れないと試験で実力を発揮することができません。
試験までの体調管理として、次のことを心がけましょう。
とくに、介護職として働きながら国家試験を受験する人は、体調を崩さないように注意して、仕事と勉強の両立をはかることが大切です。

  • ・試験は午前中からあるため、朝から頭が働くように生活リズムを整えておく
  • ・睡眠時間を削るのではなく、スキマ時間を活用して勉強する
  • ・栄養が偏らないように食事内容に気を付ける
  • ・感染症対策を徹底する

Bさん

普段から栄養バランスの整った食生活や十分な睡眠、適度な運動で体調を崩しにくい身体づくりをしておくことが大事なんですね。

まとめ

三浦先生は最後に、介護福祉士国家試験を受験しようと考えている高校生の2人にアドバイスをくれました。


Aさん

先生ありがとうございました。


Bさん

先生ありがとうございました。介護福祉士の国家試験についてよくわかりました。


三浦
先生

国家試験対策で身につけた知識や技術は現場で活かすことができます。
しっかりと試験対策に取り組むと、現場で働くうえでの自信にもなりますよ。


Bさん

学習してきたことを本番で悔いなく出し切れるように体調管理にも気を付けます。


三浦
先生

本番の試験会場では、実務経験を積んだ高校生よりも年輩の受験者が多いですが、不安に感じることはありません。
高校生は学校の整った学習環境で勉強できることを強みに、対策に取り組んでくださいね。


Aさん

はい。私たち高校生は毎日の授業と復習を基本に国家試験対策に取り組んでいきます。

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