高校(福祉科)の先生からのメッセージ
出張講義を行わせていただきました高校の先生からいただいたメッセージをご紹介させていただきます
昭和学園高等学校福祉科 日野先生からのメッセージ
今回は講義をしていただきありがとうございました。
また、事前の調整等に関してもたくさんの配慮を頂きありがとうございました。
本来ならば実習において色々なことを感じることができるはずの時期に、生徒達がその経験ができないことがとても残念に思っていました。また、少なからず、現場での実習が、この時期の福祉科の生徒達の将来における自信に繋がるものであると思っていたので、今回のように学内実習となった現状でも、何かしら外部と繋がる機会を設けて、その中で、これまで生徒達が考えてきたことや、やってきたことが間違っていないという経験をさせたくて、今回、久留米リハさんにお願いをしました。
その中で、実際に理学療法や作業療法について学び、体験できたことは、生徒たちにとって本当に刺激になっただろうし、実習で福祉現場を知ることと同じように、上級学校での実際の学びを知ることも生徒たちにとって大きな意味があると感じました。
学院併設の高齢者福祉施設でのレクリエーションについても、この時期に無理を言って実践させて頂きありがとうございました。
実際のところ、生徒たちにとっては初めての本格的なレクリエーション計画の策定であり、2グループそれぞれが15分間という時間の中で試行錯誤しながら、約1週間みっちり時間をかけて計画しました。
現場を想像するしかない中で、あらゆる場面を想定しながらリハーサルも何回も行い、僕から怒られながらも仕上げたレクリエーションでした。だからこそ、実際の現場で、想定された状況以外の場面においても、生徒達はよく対応し、やり遂げてくれたと思います。本当に良い経験となりました。ありがとうございます。
最後の介護福祉士×作業療法士の話は、日頃から生徒達に話している内容で、まずは福祉分野のスペシャリストである介護福祉士としてのプライドを持ち、それ以外の医療と保健分野に、専門職として働きかけて行くこと。その中での連携の大切さをよく話をします。介護福祉士の視点は、利用者の状態や気持ちの変化の最前線なのだから、介護福祉士の「気づき」が、利用者の生活を左右するかもしれないんだよと教えています。そして、その視点を持って、さらに医療分野であるリハビリや看護の職に就くことは、三浦先生が言うように 、「重要」かつ「最強」なんだと思っています。
最後に生徒達の取り組む姿勢を褒めて頂きましたが、僕も学校に帰ってきてから、「みんなが日頃、当たり前にやっていることが、学校以外の社会の中でちゃんと認められているんだよ」と珍しく褒めてあげました。何より僕自身が、生徒達が日頃やっていることが間違っていないことが再確認できましたし、そんな生徒達を誇らしく思えました。これからも頑張らせていきたいと思っています。
学校名: 学校法人 岩尾昭和学園 昭和学園高等学校
住 所: 大分県日田市日ノ出町14
ホームページ: https://www.showa-h.ed.jp/
昭和学園高等学校は本学院と学習連携をしており、年間を通して1・2年生を対象に「リハビリテーション医学基礎講座」を開講しています。実際に本学教員が高校へ行き、「リハビリテーションとは」の導入講座から、「基礎解剖学」「基礎運動学」「理学療法演習」「作業療法演習」の専門講座を高校生に教えています。