理学療法学科4年生臨床実習に向けた課題
2010/5/7(金)
ゴールデンウィークも空けた5月10日から9週間をかけて、主に九州各県の病医院において臨床実習の第1期が始まります。理学療法学科も作業療法学科も最終学年としての大事なカリキュラムです。 1年から3年にかけて、講義科目では知識を増やし、演習科目では知識をベースにした実技の練習を繰り返してきました。さらに各学年で外部施設での実習を通して社会性を培い、療法士になる意図も明確になってきています。 3年生の最後には、評価実習という、今回の実習の前段階としての実習も乗り越えてきた学生さんたちです。
今回の実習においても多くの学びを持って帰ってきてくれることでしょう。
理学療法学科の4年生に実習で取り組むべき課題についてインタビューをしてみました。
ある学生さんは、
「時間厳守と挨拶です」 と答えました。基本中の基本ですね。社会人として当然のことです。学内でも事ある毎に言われているでしょうから、きっと確実に守り通してくれることでしょう。
次の学生さんは、
「報連相と質問です」 と答えました。報連相とは、報告・連絡・相談のことですが、直接的に指導をしてくださる先生を始め、現場のスタッフの方々と密にコミュニケーションをとることを指します。学生は当然ながら資格を持っていませんから、指導者の下でないと患者さんに触れたり治療をしたりすることはできません。その中で、これから学生が何をしようとしているのか、どんな経過をおっているのか、結果がどうなったのか、ということについては指導者の先生も確実に把握する必要があります。そのための報連相です。 また、質問についても、学生にとってはまだまだ慣れない現場ですので見るもの聞くこと全てが新鮮なことのはずです。そのことについて、自分たちの学びに変えつつ吸収するためにも適切な質問が必要になるのですが、時に緊張が高かったり、心にゆるみが出たりすると質問自体をしなくなることがあります。常に初心を忘れず、最後まで大いに学んできてもらいたいものです。
そして、最後の学生さんは、
「患者さんとうまくコミュニケーションをとって、評価をして問題点を出して治療をすることです」 と言いました。至極基本的なことですし、このことのための実習でもあるわけです。もう来年度からは現場で実際に治療をしていくわけですから、そのためにも実習の時点で、ある程度の結果を出すことが求められます。当然学生ですからうまくいくことばかりではありません。先生の指導の下たくさんの経験を通して、成功からも失敗からも学びを得てきて欲しいと思います。 以上、たくさんの不安がある中で、いくつかの課題を見出してくれました。しっかり取り組んできてくださいね。 また、3年生までの学生さんたちにとっても、「まだ先の話だから...」ではなく、こういったことを学内で身につけることが必要です。そうでないと、実習先に行っていきなりできるようになることではありません。皆さん自身のことに置き換えて、頑張っていきましょう。
久留米リハビリテーション学院
2010/5/7(金)