臨床実習 II 期後インタビュー
2013/10/21(月)

みなさん、こんにちは。理学療法学科 教員の大塚 和宏です。
先月末まで行っていた臨床実習Ⅱ期で、どんな学びがあったのか、
理学療法学科4年生の庄籠 夢多くんと、
作業療法学科4年生の三浦 衣里子さんにインタビューを行いました。
大塚:実習は楽しかったですか?
三浦:楽しかった。終わってみればあっという間でした。
庄籠:僕も楽しかったです。中枢(神経疾患)だけの患者さんで、急性期から慢性期まで幅広く学ぶことができたし、30歳代の脳梗塞になられた方も急性期から回復期まで関われたので良い経験が出来ました。
大塚:Ⅱ期の実習で一番印象に残ったことはどんなことでしたか?
三浦:精神科については、最初の頃は「精神科行きたくないっ!」って思うくらい興味がなかったんです。私は身障(※)に行くものだ、と思っていたんですけど、先生の患者さんが大小のグループに分けて話したり、治療をしているのを見ているうちに、「かっこいいな」と思うようになってきました。
(※ 身体障害の患者を対象とした作業療法)
庄籠:自分が行った施設が、就職して1〜2年目の人は実技試験があるということですね。室長の先生から呼ばれて、実技試験を行っていくんです。国家試験のテストがあったりもするそうで、就職した時にはそれが待っている。そのくらい、就職したての先生を指導する姿勢に驚きましたし、良い病院だな、と思いました。
庄籠:中枢系は苦手だったけど、大好きになって帰ってきたので、就職は中枢の病院がいいなと思っているくらいです。いくつか見学して決めていこうと思っています。
大塚:学生として一番伸びたところ、学べたところは何だと思いますか?
庄籠:リスクに関することは当たり前のように確認するようになりました。今までも意識はしてましたが、後半は無意識でもやれるようになっていましたね。
三浦:話している中で、その人が何を考えているのか、ということに意識を向けるようになりました。場づくりで動き方や表情が違うのを見て、「あぁ楽しいな」「こんな人って変わるんだ」と思いました。
三浦:その人にとっての正解を見つけるのが楽しかったです。この場に連れて行ってあげようとか、この前これやったときに楽しそうだったから、これやってみようとか。
大塚:二人とも、とても良い学びになったようですね。今後の国家試験、PT・OTになった後も踏まえて、自分の課題は何ですか?
庄籠:僕はⅠ期もⅡ期も整形外科の患者さんを診ていないんです。他の学生たちは、整形もだし、いろいろな疾患を診て学んできている。整形に行った人たちからいろいろな学ばないといけないということが今後の課題です。
三浦:私はリーダーをさせてもらっているんですけど、みんなをまとめることと、自分も変わっていくことが大事なので、自分のプライドを捨ててみんなから教えてもらおうと思います。自分が実習で学んできたことはどんどん教えたいし、みんなが学んできたことはもらいたいですね。
大塚:最後に後輩へのメッセージをお願いします。
三浦:4年生にならないと、「勉強しろ、勉強しろ」と言われている意味が分からないと思うけど、頑張って欲しいなと思います。例えば、単語でも「全部覚えろ」ではなくて、ある程度理解して覚えた方が良いです。復習が大事かな。予習はしなくてもいいけど、復習はした方が良い。
庄籠:1〜2年生の時は、その教科の重要性が分かっていないというのが根本でしたね。薬理学は、「薬の名前覚えてどうするの?」という感じでしたけど、実際に行ったら、薬の名前がたくさん出てくるんですよね。結局1から調べないといけない。その教科が実習や臨床現場でどう結びつくのか、ということを今の段階から理解できたらまだいいのかな?と思います。
大塚:お二人ともありがとうございました。これからの国家試験対策や就職活動を含めて頑張っていって下さい。
いかがでしたか? 5カ月近く、臨床現場で実習を行ってきた二人の顔は、とても大人びて頼もしく感じました。
他の学生たちも皆、それぞれ多くの学びがあったと思います。これから卒業までの期間、実習で学んできたことを最大限に活かして、頑張っていって欲しいと思います。
2013/10/21(月)