理学療法士を知る

看護師と理学療法士の違いを知って、看護とリハビリの仕事を比較しよう

医療系の仕事に興味があり、看護師と理学療法士の選択で迷っている人は多いのではないでしょうか。それぞれの特徴や違いを理解することで自分がどちらを目指すべきなのか判断しやすくなります。

看護師と理学療法士の共通点や違い、特徴について説明し、看護師や理学療法士にどのような人が向いているのかについて分かりやすく説明いたします。

看護師と理学療法士の共通点

国家資格のため社会的に認められている

看護師も理学療法士も国家資格であり、取得するためには養成学校を卒業して国家試験に合格することが必要です。どちらの資格も取得は簡単ではありませんが、医学的な知識や技術を持った専門職として多くの人に認知されており、社会的に認められている職業と言えます。資格取得は大きな自信となり、自分のキャリアを支える一生の財産となります。

専門スキルの習得が必須

看護師も理学療法士も資格を取得する為には養成学校で専門的な知識と技術を学ぶことが必要です。就職してからも医療人として経験を積み、新しい知識や技術を学んで成長していくことが求められます。専門スキルの習得が必須と言う点で看護師と理学療法士は共通しています。

キャリアアップや成長ができる?

看護師や理学療法士の職場は自分の努力によってキャリアアップしていける環境が整っているところが多いです。仕事で結果を出して周囲からの信頼を得ることはもちろんですが、勉強会や学会への参加や論文発表、上位資格の取得などにより、待遇アップや昇進がしやすくなります。

就職のしやすさ

看護師や理学療法士が働く職場は全国にたくさんあるため、就職しやすいという特徴があります。看護師はすべての医療機関で必要ですし、理学療法士は総合病院やリハビリテーション病院、整形外科など、リハビリを行なっている医療機関で必要とされています。どちらの仕事も一般企業と比較して就職はしやすい環境です。職場は全国にあるため、自分が住みたい地域で就職できるのが大きな魅力です。

転職のしやすさ

看護師や理学療法士が働く職場は、転職に関して寛容なところが多いです。その理由は看護師や理学療法士の経験がある人は、違う職場でも即戦力として働くことが出来るからです。職場によっては新卒よりも経験がある人材を求めることも多く、転職はしやすい状況と言えます。職場環境が合わなければ他の職場に変わることも出来ますし、キャリアアップのために待遇の良い職場にかわることもできます。

将来性

日本は超高齢化社会となっており、団塊の世代が高齢化することによって看護師や理学療法士への需要は増えることが予想されます。看護師が医療現場で必要な存在であることは言うまでもなく、患者が社会復帰するために理学療法士のリハビリは欠かすことは出来ません。そのため、将来的にも看護師や理学療法士は必要な職業であり、将来性が保証された職業と言えます。

チーム医療の一員

現在の医療は医師や看護師、薬剤師、介護士、栄養士、理学療法士などたくさんの職種がチームとなって患者の治療を行ないます。看護師も理学療法士もチーム医療にかかすことの出来ない存在です。業務内容は看護師と理学療法士で違いますが、患者を元気にするという目的は同じです。看護師と理学療法士はチームとして連携し、患者に最善の医療を提供します。

看護師と理学療法士の違い

仕事内容の違い

看護師の仕事は医療や保健、福祉などの分野で医師の診察補助、病気や障害を持つ人へのケア、病気の予防や健康増進を目的とした患者への教育指導などを行なうことです。
具体的には血圧や脈、体温などのバイタルチェックを行なったり、医師の指示に基づいて点滴や注射、採血などの業務をおこないます。また、食事や入浴、排泄など入院中の患者の身の回りのお世話や、精神面のケアなど看護師は非常に多くの業務をこなしています。

理学療法士は運動療法と物理療法を用いて患者にリハビリを提供するのが仕事です。現在のリハビリは患者が入院したときから始まり、患者の回復段階に応じて急性期リハビリ、回復期リハビリ、維持期リハビリを提供します。

物理療法は痛みや腫れの軽減や筋肉の緊張の緩和、怪我の治癒の促進など様々な効果を期待して実施します。運動療法では関節可動域運動や筋力強化訓練、日常生活訓練、歩行訓練などを行ないます。患者が社会復帰するために必要なことを評価し、最大限の回復を目指してリハビリを行なうのが理学療法士の仕事です。

看護師はケア、理学療法士はリハビリを行うことが仕事です。同じ医療職でも仕事内容は全く違います。

職場による違い

看護師は総合病院から個人経営のクリニックまで全ての医療機関が職場になります。また、介護施設や保健施設、保育園、一般企業など医療分野以外にもたくさんの就職先があります。

理学療法士の主な職場はリハビリテーション科がある医療機関や老人保健施設、デイケア(通所リハビリテーション)などの介護施設です。リハビリテーション科は総合病院やリハビリテーション病院には必ずあり、整形外科を中心としたクリニックなどにもたくさんあります。近年は在宅高齢者へリハビリを提供するデイケアが増えており、理学療法士の需要は増加しています。

勤務形態の違い

入院設備がある医療機関において看護師は365日24時間配置が基本となるため、看護師はシフト勤務といわれる勤務形態になります。勤務時間や休日は一定ではないため、看護師の生活はどうしても不規則になります。

理学療法士の場合は日勤が基本であり、8時から9時に出勤し、17時から18時に仕事が終わるというのが一般的です。一部医療機関では遅番や早番がありますが、夜勤はありません。規則正しい生活を希望する人は理学療法士が向いていると言えるでしょう。

看護師、理学療法士それぞれのやりがい

看護師のやりがい

看護師のやりがいは自分が行なうケアによって患者の病気や怪我が良くなることです。もちろん、病気や怪我が治るのは医師による手術や治療によるものが大きいですが、看護師の補助やケアがなければ十分な治療効果を出すことは出来ません。

看護師は患者と接する時間がもっとも長い職業と言われています。看護師が行なうケアの質は患者の回復に大きく影響します。自分が身につけた知識や技術、丁寧なケアが患者の回復に直接結びつき、人の役にたっていることを実感できる職業です。

理学療法士のやりがい

理学療法士のやりがいはリハビリによって患者を元気にすることができると言うことです。物理療法や運動療法という手段で直接患者の治療を行うことができるため、自分が行なった施術の効果を実感しやすく、患者が元気になることにやりがいを感じることができます。入院時に寝たきりであった患者が歩けるようになり、社会復帰できたときは理学療法士として達成感を感じます。

 脳卒中後のリハビリなどでは後遺症が残ることも多いですが、患者の残存能力を最大限に生かし、出来ることを増やすことで患者は前向きな気持ちになることができます。
患者本人だけでなく、リハビリによって介護量が軽減されれば家族の負担を少なくすることもできます。患者や家族から感謝されることが多い仕事であり、高いモチベーションで働くことができます。

看護師のデメリット

学校生活がハード?

3年制の学校か4年制の学校かによっても異なりますが、看護師の学生生活はかなりハードと言われています。3年制の学校を例にすると、1年次は座学中心のためそれなりの余裕がありますが、覚えるべき内容が多く、この時期に勉強を怠ってしまうと後々苦労することとなります。

2年次の後半からは実習が入るようになるため、時間的な余裕はほとんどなくなります。3年次はほぼ実習で、記録やレポート作成が必要になるため十分な睡眠時間がとれない場合もあります。実習とあわせて国家試験の勉強や卒業研究、就職活動を並行して行なわなくてはなりません。

仕事内容

看護師の仕事は、怪我の治療や採血などで血を見る機会が多いです。血が苦手な人は働ける職場が限定されてしまいます。
看護師の仕事は医師の補助が基本となります。自分で治療を行いたいと言う人は理学療法士のほうが向いているかもしれません。

勤務時間・夜勤・休日

入院設備がある医療機関では365日24時間勤務が基本となるため、勤務時間は不規則になります。夜勤はもちろんのこと、日曜や祭日も関係ありません。業務は患者主体のため、急患がある場合などは残業しなければなりません。

給料

資格手当てや夜勤手当てなどがつくため、看護師の給料は高いというのが一般的な認識でしょう。実際には、給料は職場によって異なります。総合病院など業務が忙しい職場では給料は高い傾向にありますが、個人経営のクリニックなどではそれほど高い給料は期待できません。

理学療法士のメリット

仕事内容

理学療法士のメリットはリハビリによって患者の治療を行うことができ、患者が元気になっていくことを実感することができると言うことです。寝たきりだった患者がリハビリによって回復し、退院できるまで元気になることは大きな喜びであり、高いモチベーションにつながります。

患者への治療は基本的に1対1の個別療法のため、良い人間関係がつくりやすく、結果を出すことで患者からの信頼を得ることができます。患者のために最善のリハビリを提供したい、もっと良い治療が行なえるように努力したいと思えるのが理学療法士の仕事です。

リハビリは看護師のように業務の中で血を見ることはありません。血を見ることが苦手な人は理学療法士の方が向いていると言えるでしょう。

勤務時間が規則的

理学療法士の仕事は看護師のように緊急性がある仕事ではありません。そのため、仕事は日勤が基本であり、勤務時間は一般の社会人とほとんど同じです。一部の職場を除けば、土日や祭日が休日となります。理学療法士は規則正しい生活をしたい人や、家族との一緒の時間を過ごしたい人に適した職業と言えます。

夜勤なし

理学療法士の仕事は日勤であり、夜勤はありません。回復期リハビリテーション病棟など集中的なリハビリテーションを行なう施設では早番、遅番などを導入しているところもありますが夜勤はありません。

結婚しても両立しやすい

理学療法士の4割近くは女性です。理学療法士の仕事は規則正しく、残業も少ないため家事や子育てをしながら働いている女性はたくさんいます。週末や祝祭日は休みのため、家族一緒の時間を作りやすく充実したライフスタイルを形成することができます。育児休暇にも理解がある職場が多くあり、出産後の職場復帰もしやすい環境です。

看護師と理学療法士で迷ったら

看護師に向いている人

看護師に向いているのは思いやりがあって気遣いが出来る人です。病気や怪我で不安を感じている患者は看護師の優しいケアや声かけによって救われます。思いやりがあり、細かな気遣いが出来る人は看護師の素質があると言えるでしょう。

看護師は患者や家族はもちろん、他の職種と協力しながら仕事を行わなくてはなりません。医師との連絡役などチーム医療の調整役を任されることも多いため、協調性やコミュニケーション能力がある人が看護師には向いています。人見知りでコミュニケーションが苦手な人は苦労することがあるかも知れません。

急性期医療などでは患者が急変することが少なくないため、看護師は患者の少しの変化に気が付く観察力が必要です。経験や技術によって身につけることが出来るものではありますが、細かなことに気が付く視野の広さが看護師には求められます。

理学療法士に向いている人

理学療法士は身体機能が低下した患者にリハビリを提供するため、ある程度の筋力や体力が必要になります。担当する患者が多い職場では患者をかかえたりする動作が多くなるため、腰痛が持病となっている理学療法士もいます。学生時代にスポーツをしていた人や、日常生活でトレーニングをしており、体力に自信がある人は理学療法士に向いていると言えます。

理学療法士の仕事は奥が深く、就職後も継続して知識や技術を身につけるために勉強を行なう必要があります。向上心があり、「患者により良い治療を提供したい」、「スキルアップしたどんどんキャリアアップしていきたい」と思える人は理学療法士に向いています。

看護師と同様に理学療法士の仕事でもコミュニケーションは重要です。コミュニケーションが上手な人は患者や家族と良い関係を築くことができ、円滑にリハビリを行なうことができます。また、他の職種とコミュニケーションを上手にとることで、チーム医療の効果をより発揮することが出来るようになります。

最後に

看護師と理学療法士の仕事について説明しました。どちらも素晴らしい職業ですが、自分がやりたい仕事内容や求めるライフスタイルによって選ぶべき資格は変わってきます。後に後悔することがないよう、それぞれの違いを理解し、自分に合った資格を選択して欲しいと思います。

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